堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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『堺はひとつ』で都構想・維新に審判を①②

大阪市役所労働組合・中山さんの講演より

(9月4・5日付)

 去る8月21日(水)、堺市職労は拡大中央委員会を開催し、「堺を守る大運動推進方針」を確立しました。その際、大阪市役所労働組合副委員長の中山直和氏をお招きし、大阪市でいままさに起きているさまざまな実態を赤裸々に語っていただきました。その時の内容に、ご本人に加筆修正を加えて頂いたものをシリーズで掲載します。

大阪都構想」は明らかに行き詰まっている

 維新の会がめざす「大阪都構想」実現までのスケジュールは次とおりです。

 来年(2014年)夏に大阪府大阪市議会で「協定書」を可決、秋には「住民投票」を実施、そして2015年4月に「大阪都」に移行、その時に大阪市は廃止され特別区が発足するというもので、時間的な余裕はありません。

 しかし、「法定協議会」では「大阪都構想」そのものの是非をめぐって「入口論」に終始し、ほとんど議論が進んでいません。そして8月9日の法定協議会に松井知事と橋下市長の意見を具現化したという「制度設計案」が出されましたが、議会関係者からは「節税の効果額」を多めに、逆に「初期費用」を少なくした「粉飾」と批判され、マスコミからも「都構想 増す不透明感」(産経新聞)と言われる始末です。これには「都構想」実現には国で125もの法令改正が必要だということもあるからです。

 また、5月の大阪市会で、府市統合の象徴としてきた水道事業の統合案が否決され、地下鉄・市バス民営化案も3月議会に続き「継続審議」になっています。

 さらに7月に行われた参議院では維新の会は全国的に昨年末の衆議院選挙から得票半減、大阪選挙区でトップ当選を果たしたとはいえ、候補者の選挙公報には「大阪都構想」の文字は一言もありませんでした。

「竹山市長はだましている」by橋下大阪市長

 「大阪都構想」が現実的に行き詰まっているなか、堺市長選挙の結果が決定的な意味を持つことになります。橋下市長が定例記者会見(8月8日)で堺市長選挙について次の発言をしています。「都構想の制度設計図づくりまではやりましょうということ。都構想の是非の判断はその後の議会選挙や住民投票でやればいい」「都構想が解らないで竹山市長は反対している」「嫌かどうかは次の議会選挙、(今回の市長選挙で)都構想の是非の判断などする必要ない、竹山市長はだましている」などです。

 私のこれまでの経験から「だましている」のは間違いなく橋下市長だと思います。2011年の大阪市長選挙で維新の会は「だまされないでください!!大阪市はバラバラにしません。大阪市は潰しません」と大書したビラを全戸に撒きました。今回も橋下市長はタウンミーティングで「市役所をなくすだけで堺の名前や市域はなくさない」と繰り返していますが、同じ手口のペテンであり、それこそだまされないでください!

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