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子育てなど日記 その16

9月13日付

 現在子どもは7歳4か月。相変わらずくまモン最優先の生活が続いています。先日くまモンが最寄駅にやってきた際もちゅうちょなく見に行ったのでした。

 さて、過日8月8日、翁長雄志沖縄県知事がすい臓がんで亡くなりました。地方自治の立場から、米軍基地の70%が沖縄に集中している現実の負担軽減を政府に求め、「イデオロギーよりアイデンティティー」と立場の違いを超えて辺野古に基地をつくらせないためオール沖縄で全力で取り組んでこられたさなかでした。

 「えらいこっちゃ。沖縄はどうなるのだろう」と僕がおろおろしている翌8月9日、歌手の安室奈美恵さんが《沖縄のことを考え、沖縄のために尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております》とコメントを発表しました。

 この内容に、もちろん自分は共感したのですが、それよりも日本の歌手がこんなに率直に、米軍基地の辺野古移設反対に取り組んできた知事への思いを表現されたことに驚いたのでした。

 ふと、昔、伯父さんに教えてもらった「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」(人格者は、他人と協力して調和を保って行動するが、軽々しく他人の意見に同調することがない)という論語を思い出しました。

 「漁業者との公害防止協定を反故にするオスプレイ受入表明」する知事や、「カジノ推進のため改憲に協力」する知事など、権力者への忖度が優先される世の中で、県民と共に歩むこと、それを応援する勇気に背中を押された気がしました。

 「翁長知事の遺志を継ぐために自分は何ができるのか」「日常生活で、自分は筋を通せているか。子どもに胸を張れるのだろうか」と、何も見ずにくまモンの絵をさらさらと描く子どもを見ながら自問するのでした。