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係長級昇任試験・2次試験結果通知 3年で51人やり直し 3回ルールの撤廃を

12月26日付

係長級昇任試験の2次試験結果について、11月29日、本人に通知されました。

合格率は3割台後半

 今回の2次試験は、169名(昨年度比1増)が受験し、内訳は1類(年度末年齢30~33歳)が2増の52名、2類(同34~44歳等)が1減の117名と顕著な変化はありません。性別では男性が1減の112名、女性が2増の57名。最終合格者数は3年連続で同数の63名、合格率は37・3%(同37・5%)となり、ここ数年と同程度の30%台後半です。

 最終合格者数の内訳は、1類が昨年と増減なしの14名、合格率26・9%(昨年度28・0%)、2類も増減なしの49名、同41・9%(同41・5%)と1類に比べて2類の合格率が高い傾向に変化はありません。 性別では男性が2減の39名、同34・8%(同36・3%)、女性が2増の24名、同42・1%(40・0%)と、女性の合格率が男性を上回っています。

3回ルール大きな負担

 係長級昇任試験は、H23年度以降、①受験年齢の44歳への引上げ、②1次試験合格後2次試験を3回以内に合格しないと、1次試験から再受験という「3回ルール」が導入されましたが、受験者にとって大きな負担となっています。今回も3回目受験となる34名中15名が不合格となりました。H28年は32名中16名、H27年は34名中20名が不合格と、3年で累計51名の方がやり直しとなっています。

 制度変更時の交渉の結果、1次試験再受験者は①第2類での受験者を対象に、②1次試験の得点に5点を加算するとされています。しかし2次受験者にとって大きな負担であることは変わりません。職場からは「2次試験になぜ落ちたのか分からず、対策をどう立てたらよいか分からない」「組織に係長級職員が少なく業務の継承ができない」など、切実な声が高まっています。

要員管理でポスト削減

 当局は、意欲と能力があることを前提に、ポスト数に応じて合格者を絞り込んでいます。

 背景には、平成31年度までに要員数を4800人に削減し、係長級ポストを3割削減する要員管理方針があります。「堺市の給与・定員管理等(H29)」によると、H28年度には行政職のうち、非役職者(副主査、係員)は50・1%を占めるに至りました。

 これまで執行部は、「通常の努力で合格できる制度」を基本要求に、3回ルールの検証・撤廃を求めてやり取りを重ねてきました。

 あきらめや、モチベーションを低下させる制度になっていないか、引き続き、検証・改善を求めます。

 みなさんのご意見をお寄せください。