堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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堺労連の商店街訪問

4割が景気「悪くなった」  

  7割が時給「1000円未満」(2月27日付)

 2月16日の統一行動日に、堺東駅前の商店街訪問をおこない32件のお店に訪問しました。春闘の全国統一行動の一環として、堺労連では毎年この取り組みを行っています。

 お店を訪問して、「景気はよくなったか」「時給はいくらか」について、シール投票をしてもらいます。3人1組で、シール投票用の大きなボードを持って回り、飛び込みで聞いていくのですが、だいたいは快くお話をしてくれ、なかには商売の厳しさを切々と語ってくれる方もおり、いろんなお話を聞かせていただきました。

 シール投票の結果ですが、景気については4割が「悪くなった」とのことで、洋服店では「なじみの人しか来ない。仕入先がつぶれて仕入れができない」、花屋では「景気が悪いと花は買いに来ない。気候が悪くて仕入れ値が上がっているのに、売値を上げたら売れないので上げることもできない」などと言われていました。他にも、立ち飲み屋、うどん、トンカツなど、飲食店は軒並みお客が減っているとのことでした。景気が「良くなった」と答えた店は、エステの1件だけでした。

 また時給を聞くと900円未満は3割で、1000円未満は7割でした。ラーメン屋は「時給は950円だが、人を募集してもまったく来ない」など、いくつかのお店で、低い時給では人が来ないことを言われていました。また880円と、最低賃金以下の事業所があり、聞いてみると「最賃が変わったのを知らなかった」とのことでした。

 最低賃金が1000円になると、ここの商店街の7割で賃金が増えます。その分、消費も増え、商店街も少し変わるかもしれません。全国すべてでこうした変化が生まれます。最低賃金を上げることは、その人の生活をよくするだけでなく、地域を変えます。「全国一律最低賃金の1000円の実現、1500円をめざす」労働組合の取組みは、大きな意義を持っています。