堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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「ブラックバイト」に対抗

学生が労組結成

(8月20日付)

 学生アルバイトなのに、学業に支障をきたす程の重労働を強いられたり、正社員のような責任を課されたりする「ブラックバイト」が拡がっています。

 8月1日、問題の解決をめざし、東京都内の学生ら約20人が労働組合「ブラックバイトユニオン」を結成しました。

 21歳の男子大学生は、6月から牛丼チェーン店で深夜バイトを始めました。深夜帯は2人体制で営業することになっているのに、1人勤務をさせられました。メニューの写真を見ながら調理。肉の量や盛り付け方がわからず、スマートフォンで調べると、同じような質問をしている人がいて、その回答も見つけました。

 昨秋に3ヶ月勤務した衣料品店では、制服として商品約5千円分を購入させられました。勤務日が決まると、休みたいと申し出ても「代わりを探さないと駄目」と言われました。

 勤務可能日として申告した日全てが勤務日となり、出席日数が足りずに単位を落としました。しかし、実家の経済状況の悪化で親の仕送り額が減り、劣悪な職場でも簡単に辞められない事情があります。「仕送りだけでは足りない。授業と両立しながらやっていきたいが、なかなかそういバイトがない」

 ブラックバイトユニオンは、こうした状況をNPOに相談していた学生らが中心となり結成しました。若者の労働問題に取り組んできた、大学院生で共同代表の佐藤学さんは「経済的に苦しく、バイトを簡単に辞められないことに付け込んで、過酷な働き方をさせている企業も多い。実態調査や労働法を学ぶ場もつくっていきたい」と話します。

「ブラックバイト」とは

 中京大の大内裕和教授の定義では、学生であることを尊重しないアルバイト。低賃金であるのに正規雇用並みの義務を課されたり、学生生活に支障をきたすほどの重労働を強いられたりする。残業代の不払いや休憩時間を与えないなどの違法行為がみられることも多い。