核兵器廃絶実現へ決定的な転機へ
2014年原水禁世界大会・広島開催
(8月13日付)
原水爆禁止2014年世界大会(日本原水協などの実行委員会主催)の広島大会が8月4~6日に開催された。被爆70周年でもある来年に開催される核不拡散条約再検討会議へむけ、広大な世論と運動をつくりあげていくことが求められています。(堺市職労から2名参加)
冨田宏治関西学院大学教授は、主催者あいさつで「草の根の運動が今こそ立ち上がる時」と訴え、来年4月の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて、署名をはじめとした運動を一層進めていくことを呼びかけた。
広島決議は、集団的自衛権行使を容認する閣議決定について、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返さない不戦の決意が込められた憲法9条を踏みにじるもの」と批判した。
非人道性の世論形成を
今年の世界大会には広島・長崎を通じて17カ国から77人のゲストが参加し、各国から発言が相次いだ。
閉会総会では、キューバ政府代表のマルコス・ロドリゲスさんが登壇。「核兵器は道徳に反するものであり、いかなる理由があっても正当化できない」と核兵器の非人道性を強調した上で、「核抑止力論は核兵器の永久保有を促すものだ。核兵器がある限り人類の生存は脅かされ続ける」と訴えた。「無関心でいることはできない。我々は政治指導者に要求しなければならず、連帯と正義に基づく世界秩序を作るために力を合わせよう」と呼び掛けた。
広島決議「広島からのよびかけ」の要旨
被爆70周年であり、核不拡散条約(NPT)再検討会議がひらかれる2015年を、核兵器廃絶実現への決定的な転機にしなければなりません。核兵器禁止条約の交渉開始へと全ての国、とりわけ核保有国を突き動かすために、いまこそ草の根から広大な世論と運動をつくりあげましょう。
日米軍事同盟の「抑止力」強化を口実に、集団的自衛権行使を容認し、「海外で戦争する国づくり」を強行することは、ヒロシマ・ナガサキをくり返さない不戦の決意がこめられた憲法9条を踏みにじるものです。
日本政府に、非核三原則の厳守、「核の傘」からの離脱を要求し、核兵器禁止条約締結の先頭に立つことを強く求めましょう。集団的自衛権行使容認の閣議決定の撤回を求め、憲法9条を守り活かすため、広範な人びととの共同を発展させましょう。