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平成25年度係長級昇任選考エントリー率

50代20.5%、保育士10.1%と低調

昨年から全体で2%以上低下 制度のあり方検証を

(3月24日付)

 当局から、先日締め切られた平成25年度係長級昇任選考のエントリー状況が示されました。

女性エントリー少数

 全体の対象者のうちエントリーシート提出者の男女別割合(エントリー率)は男性31・9%(前年37・2%、前々年45・1%)、女性12・7%(同12・5%、14・1%)でした。女性は横ばいながら、約8人に1人しかエントリーせず、男性は前年を5%以上、選考制度導入初年だった前々年を13%以上も下回りました。

保育士は10人に1人

 職種別では一般事務21・0%(同25・9%)、保育士10・1%(同9・9%)、現業職14・6%(同16・8%)、その他44・1%(同47・5%)。保育士は対エントリー者合格率が前年47・1%と、率だけをみると「エントリーすれば約半分が合格者となる」結果だったのにも関わらず、約10人に1人しかエントリーしないという極めて低率な状況です。

 全体では22・3%(同24・7%、29・4%)と、前年から2・4%、前々年からは7・1%下回るなど、エントリー率低下が顕著になっています。

 そもそもこの制度は構造改革給料表導入に伴う諸課題解決のため、平成18年2月10日に回答された、「50歳以上の職員を対象に困難主査選考」を基に導入したものですが、前年の合格率は対エントリー者で16・5%、対対象者全体でわずか4・1%と非常に狭き門となっており、この間の交渉経過から大きな乖離があると言わざるをえません。

 しかも、「構造改革」に伴って、過去の給料表と大きな差が開いた50代でみると、前年の合格率はわずか8・2%(保育士、現業職員除く)。今回の50代エントリー率20・5%で前年と同じ合格率と仮定すると対対象者で2%に満たない狭き門であり、当局の回答履行状況はきわめて不十分です。

 こうした合格率の低さから、意欲があっても、エントリーをためらう方も多数おられると推察されます。

全年代から改善の声を

 昨年秋季年末、今年春季の闘争でも重要案件とされ、未だ継続して協議中の「構造改革給料表導入に伴う諸課題解決」について当局は「詳細な案を早急に提示し、引き続き協議」と回答しました。現在50代の職員はもちろんですが、今後その年代を迎える今の若年職員にとっても生涯賃金という観点で大きな影響を及ぼす問題です。全年代から運動を広げ、当局に改善を求めましょう。