大阪の防災対策はどこまで進んだの?
(3月19日付)
3月15日(土)大阪グリーン会館で「大阪の防災対策はどこまで進んだのか?」をテーマに、防災まちづくり研究会の報告集会がおこなわれました。
集会では、「地下街の防災」「下水道の地震・津波による被害について」「京都大学原子炉実験所」の問題など各テーマごとの報告がおこなわれ、「住みよい堺市をつくる会」からも、市職労OBの松永健治氏が「津波によるコンビナート被害」と防災対策の問題について、大阪府の検討が本当に十分なのかを鋭く指摘する報告がありました。
続いて、医療・福祉分野の防災対策について、大阪自治労連保育部会より保育所の避難計画と訓練について、医療部会からは、災害拠点病院の現状について報告がおこなわれ、災害時に必要な体制確保を求める取り組みと同時に、対策や問題点などを先進事例やアンケートなどで浮き彫りにする活動などが参加者と共有されました。
各部門の報告を受けて、奈良女子大学の中山徹先生が、「大阪都構想と防災まちづくり」と題して講演。講演では、今まで積み残されてきた高度経済成長期の大阪の都市問題について、「大阪都構想」など、新自由主義的な再編で問題をさらに深刻化するのか、それとも、「人口減少・就労形態の変化・高齢化・エネルギーのあり方」など社会の変化を捉えて災害に強い(ハード重視からソフトを重視した対策)大阪をつくるのかを対抗軸にして運動するのかが問われているとして、明確な問題提起がおこなわれました。