堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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大阪の最低賃金819円に

世論と運動の力で着実に前進

(10月11日付)

 10月18日から、大阪の最低賃金が現行の800円から819円に19円引き上げられます。「誰でも1000円以上の最低賃金」を求めている要求から見るとまだ不十分ですが、世論と運動で築いてきた重要な到達点です。

 8月21日に大阪地方最低賃金審議会から出された答申(19円)に対して、大阪労連は9月5日、異議申出書提出行動を行い、246団体・個人の異議申出書を提出しました。この提出行動で、自交総連から「労働者の健康上の理由でバスの事故が相次いでいる。私たちの仲間も昨日走行中に倒れ、今も意識が戻らない状態。賃金が低いためにダブルワーク、トリプルワークを余儀なくされていることが原因。最低賃金を大幅に引き上げてほしい」また、生協労連からも、「生協で働く仲間が急性心不全で亡くなった。昼も夜も働き、長時間働き続けてきたことが大きな原因。低賃金であることでこんな犠牲者を二度とだしたくない。長時間働かなくても生活できる最低賃金に引き上げてほしい」と再審議を強く求めました。

 今年から、審議会会長の意向で、決定までに複数回開催される審議会総会は全て公開されることとなりました。これは、これまで全面公開を求めてきた私たちの運動の成果です。引き続き審議会の専門部会についても公開を求めていきます。

 9月6日の総会では、経営者委員による、最低賃金の引き上げ撤回の動きもありましたが、「これまで議論してきた答申を尊重せよ」との労働委員の主張、後押しする公益委員という構図になりました。最終的に大阪労働局の諮問に対する審議会の答申は819円となりました。