堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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ファシリテーションで効果的な会議を①

ファシリテーションの「一考察」を紹介。ご笑覧ください。

(7月10日付)

 皆さん、会議を運営する側も参加する側も「どうやったら効果的な議論ができるだろう」と日頃から悩んではいませんか?私もその一人です。海外では、会議の運営方法が「ファシリテーション」というスキルとして確立されています。

 ファシリテーションについては様々な見解があるかと思いますが、ここでは、あくまで一意見として、紹介したいと思いますので、何卒、ご笑覧ください。

 今回は、具体的なスキルを紹介する前に「そもそも会議てどういう状態が効果的なのか」についてです。

 会議の在り方を3種類に分類すると、①「悪い会議」参加者 対 参加者、②「普通の会議」意見 対 意見、③「良い会議」課題 対 参加者と言えます。

 本格的にファシリテーションを行う場合は、参加者の選定も重要となりますが、「やり方」一つで会議が変わる方法もあります。

 例えば、「組織の課題を洗い出す会議」を想定してみましょう。

 ①の場合…「あなたが感じる組織の課題を一人ずつ話していってください」

 おそらく、最も非効率的なやり方ですが、一番行われている会議の方法。端から思いつく限り発言していき、一方的になりがちです。いつ自分の番になるかもわからず、会議の終わりも見えません。

 ②の場合…「あなたが感じる組織の課題を紙に書き出してください」

 これは、全員がいったん、考えぬいて書けるため効率的。紙に書かれたものなので、参加者 対 参加者というよりは、意見 対 意見になりやすいようです。もちろん、書き方は要注意。「○○さんが雰囲気を悪くしてる」なんて書いたら、参加者 対 参加者になりますね。

 ③の場合…「あなたが感じる組織の課題をいったん、紙に書いてください。その後、『どうすれば○○できるか』という形式に書き直してから発表してください」

 これは、かなりの確率で、課題 対 参加者の構図になりやすいです。

 もちろん、これらだけで会議が劇的に変わるほど、簡単なことではありませんし、他にもたくさんの手法があるかと思いますが、問い掛け方、意見の発表方法を工夫するだけでも会議の内容が変わりそうだ、と感じていただければ、幸いです。

(本部執行委員 T)