賃金・人員体制・短時間勤務職員の課題等の改善求める
(3月5日付)
2月28日、総務局長、教育次長、上下水道局理事出席のもと、2013年春闘要求書に基づく第1回団体交渉を行いました(一部は後日詳報)。
賃金・人事制度の課題
○賃金カット
来年度実施の賃金カット、また国が地方交付税を削減して迫っている7・8%カットについて、これ以上国に追随したカットは行わないことと、早期のカット終了を要求。
当局:来年度から2年間の賃金カットは国のカットの状況も踏まえ、堺市独自で判断した。今後、国がさらにカットを求めてきたとしても、説明していきたい。
○係長級昇任試験
組合:合格率が年々低下しているもと、意欲と能力が備わった職員でも係長級として登用されていない。制度を検証し、来年度実施にあたって協議せよ。
当局:将来堺市を運営していく人材を、一定レベルに達した方の中からポスト数と全体の係長級の分布を考慮して登用する。必要に応じ検証を行いたい。
○新たな主査選考
当局:対象者の意欲が低下しているわけではないと思うが、エントリー状況は昨年より下がっている。具体的に示せる段階ではないが、交渉経過を踏まえ、精力的に検討したい。
○人事評価
組合:理解と納得が得られるよう検証せよ。当局:今後いろいろ詰めた中で、早急に案を示してまいりたい。
差し迫った人員・体制の課題
○人員体制
アンケートを中心にして組合に差し迫った職場実態が寄せられる人員・体制の課題では、要員管理による「理由なき削減」が支部交渉で示されている事例を挙げ、必要な人員配置を求めました。
要員管理方針に基づくと来年度は、約60人の削減(4,592人)となりますが、当局は「部局に一律シーリングはしていない。人員配置にあたっては、各部局の意向も踏まえながら、業務の見直し、多様な雇用形態も活用し、要員管理方針に向かって、お互い理解と納得を得て共通認識を持つような努力をしたい」と述べました。
○任期付短時間勤務職員の任用
組合:ケースワーカー、保育士は欠員が生じる中、再三任期付短時間勤務職員を募集しているが、欠員を埋めるに至らない状況。任用の改善を求める。
当局:欠員が生じるのは大変なこと。繰り返し募集していく
組合:体制確保の責任を果たせ。募集を繰り返しても問題解決しない。そもそも「正規雇用」が抜けるから集まらない。欠員の責任を職場に押し付けていることを受け止めよ。
○時間外勤務の縮減
深刻な長時間時間外労働の解消に向けての手立ても求めました。当局:年360時間超過者の調査(昨年8月)結果をお示ししたい。研修・通知の中で、管理職の意識改革を行い、時間外勤務の適正把握を徹底したい。
短期臨時職員の課題で一歩前進
組合:短期臨時職員の再度の任用が2ヶ月から1ヶ月に短縮する方針(2月27日付既報)が示されたことは歓迎するが、職場からも従事者からも要望の強い同一職場任用不可の取扱いの改善を。
当局:同一人が同じ職場で再度任用されると「再度任用の約束があったのでは?」と見られかねない。
組合:そもそも「臨時の職」についての任用という趣旨からは、再度任用という想定すらなく、臨時的任用を逸脱していることから生じている問題。要求に沿った改善を。
その他、任期付職員の任用、来年度退職者から無年金期間が発生する課題、非常勤職員高年齢者雇用の課題、特別休暇の見直しについてやりとりし、第1回交渉を終えています。
第2回交渉は3月15日の予定です。職場からの声をお寄せください。