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橋下大阪市長はなぜ黒字の地下鉄を民営化するのか

「市民の交通権」守ろうと学習会を開催(4月26日付け)

 昨秋の大阪府知事大阪市長ダブル選挙以降、大阪維新の会橋下徹代表の発言がマスコミを騒がせる一方、その流れに疑問を持つ方も多く、ストップをかける運動も盛んになっています。

 橋下大阪市長はなぜ黒字の市営地下鉄を民営化するのか。4月22日、「問われる『市民の交通権』」をテーマに、学習会が大阪民医連の大会議室で開催され、雨の中、150人が参加しました。主催は、大阪市をよくする会、大阪市対策連絡会議などが加わる「大阪市営交通を守り発展させる市民の会(仮称)準備会」。主催者を代表して挨拶した後みつるさんは「橋下市長や関西財界の地下鉄民営化の主張は、市民の大切な財産、果実を奪い取るもの。それが『大阪市解体』『大阪都構想』の狙いの一つです」と指摘しました。

 講演で土居靖範立命館大学教授(交通権学会前会長)は、府市統合本部で地下鉄民営化の議論を進める関西の大手私鉄5社にドル箱路線だけが切り売りされる可能性すらあると指摘しました。また、「営利追求では大阪の交通問題の矛盾は増すばかり。市民の交通権(移動する権利)を保障することが大事」と話しました。

 学習会では、橋下市政が「施策・事業の見直し試案」で予算削減を打ち出した敬老パスや赤バスは、おとしよりの健康維持や街の活性化にも役立つもので、これらを守る運動の発展が必要との発言が相次ぎました。準備会は「地下鉄の黒字を赤字の市バス・赤バスに投入すれば地域全体の交通ネットワークの整備は進む」と訴えています。各区からの運動の前進が求められています。