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イノベーション中年⑫ プリキュア×中年

12月6日付

 「女の子だって暴れたい!20年前、『ふたりはプリキュア』はこのキャッチコピーから始まった。主人公は女の子向けのアニメでは前代未聞のキャラクター設定。ひとりは漆黒の衣装を纏い、自らの拳で闘い続ける強くてかっこいい女の子。タッグを組むもうひとりは、科学者に憧れる知的で意志の強い女の子。ふたりが手を組み、自分たちの力で困難を乗り越えていく強くてかっこいいガールズヒーローの物語」
 現在、二子は5か月。寝返りをするようになり、うつぶせになって日々鍛錬しています。
 さて先日、一子とともに「全プリキュア展」に行きました。僕はてっきり、展覧会の参加者は就学前や低学年の女の子が多いと思っていましたが、会場は10代後半や20代の女性がメインで、男性ファンの姿もあり、ごった返していました。
 展覧会は、プリキュア20年の歴史を振り返るもので、78人ものプリキュアキャラクターについて、原画などが展示され、一子も含めて参加者は各コーナーで熱心に撮影していました。
 それにしてもこのアニメはなんでこんなに若者を惹きつけるのかと思っていた僕の目に飛び込んできたのが、「ふたりはプリキュア」コーナーを手がけたクリエイティブディレクター辻愛沙子氏の冒頭の言葉。ジェンダーギャップ指数が世界125位の日本。政治や経済分野での女性リーダーを育てていないと指摘されています。しかし辻氏は「私はそんな社会に絶望していない。未来に一抹の希望すら感じている。なぜなら、プリキュアが誕生してから20年間、自立する女の子の強さを、かっこよさを、同じようにテレビ画面越しに感じ憧れてきた子どもたちがこの社会のあちこちにいるはずなのだから」と綴ります。
 プリキュアでは不条理な現実に直面してもあきらめずに闘います。 辻氏は、そうしたプリキュア魂を宿した子どもたちが社会のあちこちで活躍する時代になり、その人たちがこの展覧会に足を運び、やがてリーダーとなっていく未来を見つめているんやろなと思ったのでした。