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イノベーション中年⑪りんスポ×中年

10月25日付

 ある日、車で上野芝を通りかかると、一子が地名に興奮していました。聞くと、いつも見ているフィギュアスケートの「友野一希選手が上野芝スケートクラブ所属なのだ」とのことでした。
 友野選手は、一子も遊びに行く大阪府立臨海スポーツセンター(りんスポ)で練習を積み重ねました。
 そのりんスポで8月26日に行われた全大阪Ⅱフィギュアスケート選手権に、友野選手が出場すると聞き、一子と共に見に行きました。
 人気スポーツのフィギュアスケートですが、運営は手づくり。多くの方の熱気で成り立っていました。観衆は一つひとつの演技に拍手。特にジャンプを惜しくも失敗したときの拍手は温かい。選手がジャンプに挑むのは、すごいことなんやなとハッとしました。
 後半、友野選手と現役復帰した織田信成選手が出場。スケーティング、ジャンプ、演技構成など、直に見るとすごい迫力でした。2人の4回転ジャンプを見ることができたのが一番でしたが、他の選手の演技にも目を奪われました。会場となったりんスポは、今年50周年。記念エキシビションのポスターには高橋大輔選手や村元哉中選手、鍵山優真選手などの姿がありました。
りんスポは一般市民が通年で休日に利用できる数少ない施設であり、かつ多くの選手を輩出してきました。近年、08年に橋下元知事が財政再建、11年に松井前知事が耐震化工事予算不足を理由に廃止しようとしましたが、高橋選手をはじめ、関係者が募金など存続運動に尽力。匿名の1億3千万円寄附者も現れ、その結果耐震化工事が行われて今日を迎えました。
 しかし、現在も予算は削り込まれ、指定管理者に委託料は支払われていません(利用料金制)。そのため、施設はかなり古びた印象です。吉村府知事はカジノや万博に一生懸命ですが、こういう施設にこそ予算を回してほしいと切に思ったのでした。