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係長級昇任1次試験結果 本人通知 合格率14.9%狭き門

10月20日

 2023(令和5)年度係長級昇任試験(1次)の結果が、先日、受験者本人に通知されました。試験結果について考えます。

 

受験率は低下
 今年度の1次試験受験率は、第1類(今年度末年齢27~33歳)66・2%(昨年度76・3%)、第2類(同34~39歳又は40歳以上で経験者枠採用4年未満)68・5%(同67・6%)、男性83・3%(同87・4%)、女性53・0%(同59・6%)、全体67・1%(同73・0%)でした。制度変更された3年前から昨年まで高率でしたが今年は全体で約6%、とりわけ第1類が約10%と大きく低下しました。なお、詳細種別では最高が専門・第2類・男性で93・3%(同93・3%)、最低が一般事務・第2類・女性が43・9%(同30・6%)でした。

合格率は厳しさ続く
 また、受験者合格率は、第1類12・3%(昨年度12・8%)、第2類18・6%(同18・3%)。職種別では、一般事務14・4%(同14・1%)、技術15・7%(同15・2%)、専門15・3%(同15・6%)。性別では、男性15・3%(同16・1%)、女性14・5%(同12・9%)、全体14・9%(同14・7%)でした。
 年代別では、引き続き第1類が厳しく、第2類より6ポイント以上低率。30歳前後で係長級に昇進することがかなり困難な状況です。
 職種別では、例年に引き続いてほぼ拮抗しました。性別では、男性が高かったものの、昨年の3・2%差から0・8%差に縮小。細分種別で最も合格率が高かったのが2類・技術・男性の21・7%で、同区分の女性は対照的に7・1%と低率。昨年度も0%だったことを踏まえれば女性技術職員の昇任が厳しいことが伺えます。また申込率も男性より女性が低いことを加味すれば将来的な役職者の男女比にも影響しかねない状況です。最低は1類・専門・男性の4・8%でした。

 

 全体合格率14・9%は、昨年14・7%をわずかに上回ったものの、試験制度変更直前の17・7%を約3%下回る狭き門となっています。
 試験制度の変更で全体的な受験率は上がってきていたものの、今年はそれも低下し、合格率は4年連続で厳しい水準となりました。「係長級昇任時期選択制度」が創設され、幼児の子育て期に一定の配慮がなされたものの、引き続き課題が生じています。
 また2次試験3回不合格で1次試験から受け直す「3回ルール」は、5回に改善されたものの、既1次合格者の方(157人)が、今回1次合格者(98人)を大きく上回っており、2次合格も「狭き門」であることが伺えます。係長級昇任試験について組合執行部は「通常の努力で合格できる」「職員に負担をかけない」制度へ、引き続き当局に改善を求めていきます。