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係長級昇任1次試験結果 本人通知

合格率14.7%狭き門(10月21日付)

2022(令和4)年度係長級昇任試験(1次)の結果が、7日、受験者本人に通知されました。試験結果について考えます。

 

受験率は全般的に微減
 今年度の1次試験受験率は、第1類(今年度末年齢27~33歳)76・3%(昨年度76・0%)、第2類(同34~39歳又は40歳以上で経験者枠採用4年未満)67・6%(同71・7%)、男性87・4%(同88・5%)、女性59・6%(同60・7%)、全体73・0%(同74・5%)でした。
 一昨年度は、対象年齢や出題が大きく変更され、全体で15%以上上昇しました。今年度は、昨年度よりわずかに減少しましたが、ほぼ傾向として変化はありませんでした。なお、女性受験率は、2類・一般事務で30・6%にとどまりました。
合格率は厳しさ続く
 また、受験者合格率は、第1類12・8%(昨年度12・7%)、第2類18・3%(同17・5%)。職種別では、一般事務14・1%(同14・1%)、技術15・2%(同14・6%)、専門職15・6%(同14・3%)。性別では、男性16・1%(同15・7%)、女性12・9%(同12・5%)、全体14・7%(同14・3%)でした。
 年代別では、引き続き第1類が厳しく、第2類より5ポイント以上低率。30歳前後で係長級に昇進することがかなり困難な状況です。
 職種別では、昨年に引き続いてほぼ拮抗しました。性別では、男性が約3%高く、昨年と同様の傾向でした。細分種別で最も合格率が高かったのが、2類・専門職・女性の25・5%で、同区分の男性は対照的に7・1%と低率。最も低かったのが2類・技術・女性の0%で、同区分の男性は20・6%と高率でした。
 全体合格率14・7%は、昨年14・3%を上回ったものの、試験制度変更直前の3年前17・7%を3ポイント下回る低率でした。
 試験制度の変更で全体的な受験率は上がったものの、合格率は3年連続で厳しい水準となりました。女性の受験については「今後の出産育児を考えると、昇任して仕事と両立できるのか不安」という声も上がっています。
 また2次試験3回不合格で1次試験から受け直す「3回ルール」は、5回に改善されたものの、既1次合格者の方が、今回1次合格者を上回っており、2次合格も「狭き門」であることが伺えます。係長級昇任試験について組合執行部は「通常の努力で合格できる」「職員に負担をかけない」制度へ、引き続き当局に改善を求めていきます。