堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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係長級昇任1次試験の結果が本人に通知 受験率増  受験者合格率減

対象者合格率は11・3%と横ばい

10月23日付

 2020(令和2)年度係長級昇任1次試験の結果が10月16日に受験者本人に通知されました。試験結果について考えます。

 

受験率は全般的に増加
 今年度の1次試験受験率は第1類(今年度末年齢27~33歳)78・3%(昨年度30~33歳、68・9%)、第2類(同34~39歳又は40歳以上で経験者枠採用4年未満)77・2%(同34~44歳同、58・0%)、男性90・1%(同73・6%)、女性64・8%(同48・5%)、全体77・9%(同62・2%)でした。昨年度以前とは対象年齢が引き下げられ、単純な比較はできませんが、年齢層・男女問わず受験率はいずれも大きく上昇しました。とりわけ女性は受験者が半数を超えました。
堺市特定事業主行動計画(堺市職員の子育て・女性活躍支援プラン)によると、役職者に占める女性の割合は20年7月で23・7%(目標値は21年度30%以上)と、毎年度少しずつ上昇しており、女性役職者が身近になり、イメージしやすくなったことが影響していると思われます。また全体的にも対象年齢引下げや出題変更などが受験率を押し上げたと考えられます。
受験者合格率は低下
受験率上昇も影響か
 また、受験者合格率は第1類12・2%(同13・9%)、第2類18・8%(同20・5%)。職種別では一般事務12・9%(同19・9%)、一般事務以外16・1%。(同15・9%)。性別では男性15・3%(同16・6%)、女性13・5%(同19・6%)、全体14・6%(同17・7%)でした。ほとんどの類型で低下し、特に女性は顕著でした。
 これまで当局は、役職ポストを絞り込んだうえで「ポストの数に応じて登用する」運用を行い、昨年度の合格率こそやや高かったものの、今年度は18年度までの厳しい状況に戻ってしまいました。ただし対象者合格率は11・3%(同11・0%)でほぼ横ばいでした。受験率の上昇も関係していると思われます。


厳しい試験制度
 係長級昇任試験について組合執行部は「通常の努力で合格できる制度」を求めていますが、対象者9人に1人しか合格しないというのは非常に高いハードルと言えます。また2次試験「3回ルール」の撤廃を求め、今年度から5回に改善されたものの、1度合格しても2次試験が5回不合格なら、また1次試験からやり直しになるなど、堺市の係長級昇任試験はきわめて厳しい制度と言わざるをえません。制度の改善を引き続き当局に求めます。