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係長級昇任1次試験の結果が本人に通知 

合格率14.3% 厳しさ続く 受験率は74.5%と2年連続7割超(10月18日付)

2021(令和3)年度係長級昇任1次試験の結果が10月4日に受験者本人に通知されました。試験結果について考えます。

 

受験率は全般的に微減
 今年度の1次試験受験率は第1類(今年度末年齢27~33歳)76・0%(昨年度78・3%)、第2類(同34~39歳又は40歳以上で経験者枠採用4年未満)71・7%(同、77・2%)、男性88・5%(同90・1%)、女性60・7%(同64・8%)、全体74・5%(同77・9%)でした。昨年度は対象年齢や出題が大きく変更され、全体で15%以上上昇しましたが年齢層・男女問わず受験率はいずれも小幅に減少しました。ただし2類の減少率は5%を超えました。
  女性は一昨年に半数割れでしたが2年連続で6割を超えました。役職者に占める女性の割合は直近3年(7月時点)で23・4%、23・7%、24・1%と毎年度上昇しており、女性役職者が身近になり、イメージしやすくなったことが影響していると思われます。また全体受験率も低下しましたが、一昨年を5%以上上回っており、制度変更によって受験率の押し上げ傾向が見られます。


合格率は厳しさ続く
 また、受験者合格率は第1類12・7%(同12・2%)、第2類17・5%(同18・8%)。職種別では一般事務14・1%(同12・9%)、技術14・6%、専門職14・3%(昨年は一般事務以外で16・1%)。性別では男性15・6%(同15・3%)、女性12・5%(同13・5%)、全体14・3%(同14・6%)でした。
 職種別では昨年は一般事務の方が一般事務以外より約3%低かったのですが、今年はほぼ拮抗しました。
 性別では昨年も男性が約2%高かったのですが、今年は差が開きました。
 細分種別で最も合格率が高かったのが2類・一般事務・女性の23・7%。逆に最も低かったのが1類・技術・女性の5・6%でした。
 全体合格率14・3%は昨年14・6%を下回り、一昨年の17・7%を3%超下回る低率でした。
 係長級昇任試験について組合執行部は「通常の努力で合格できる制度」を求めていますが、合格者7人に1人は非常に高いハードルと言えます。また2次試験「3回ルール」撤回を求め、昨年度から5回に改善されたものの、2次試験が5回不合格なら、また1次試験からやり直しになるなど、堺市の係長級昇任試験はきわめて厳しい制度と言わざるをえません。改善を引き続き当局に求めます。