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原水爆禁止2018年世界大会

8月10日付

核兵器のない平和で公正な世界のために

8月4日~6日、広島県立総合体育館・グリーンアリーナで平和を願う『原水爆禁止世界大会』が開催されました。全国から6000人が参加、海外からは23か国、98名の代表が参加し、会場は熱気にあふれました。

 1945年、8月6日午前8時15分、アメリカ軍は広島市相生橋上空に、ウラン型原子爆弾リトルボーイ」を投下しました。9日午前11時2分には、長崎市の浦上に、プルトニウム原子爆弾「ファットマン」を投下しました。1945年の終わりまでに広島で約14万人、長崎では約7万人の命が奪われました。

 原爆投下から73年、被爆者の平均年齢は81歳を超え、被爆者手帳を持っている方は年間約一万人減っています。

 2017年7月7日、国連会議で核兵器禁止条約が122ヵ国の賛成で採択されました。世界にはいまだに約1万5000発の核兵器が貯蔵・配備され、約3000発の戦略核が即時発射体制に置かれています。

 被爆者たちは「私たちの体験をとおして人類の危機を救おう」という決意のもと、被爆者遊説を続けてきました。

 国際政治では、2012年以降、核兵器使用の非人道性からその廃絶をもとめる「核兵器の人道的影響に関する共同声明」に多くの国が賛成し、改めて被爆の実相に光が当てられ、非人道的な核兵器は法的な禁止が必要だという確固とした流れとなり、核兵器禁止条約実現に結実しました。被爆者の訴えが、世界を動かしました。

 2016年4月、広島と長崎の被爆者9名の呼びかけで『ヒバクシャ国際署名』が始まりました。被爆者の願い、訴えに応えて、思想・信条や、反核平和運動におけるこれまでの垣根を超えた共同が全国で広がっています。「ヒバクシャ国際署名」の連絡会は、46団体が参加しており、地域レベルの署名推進組織も過半数を超える26都道府県となりました。

 被爆国日本で、核兵器禁止条約に調印する政治を実現するために、草の根からの幅広い共同を築こうと、8月4日~6日、「原水爆禁止世界大会」が開催されました。

開会の国際会議宣言では、『被爆75年にあたる2020年までに世界数億を目標とする『ヒバクシャ国際署名』を中心に、「核兵器のない世界」を求める多様な行動を各国で発展させ、国際的共同をすすめよう』と呼びかけられました。