人類が初めて原爆の惨禍に見舞われてから71年の広島は6日、市主催の平和記念式典をはじめ市内の各地で原爆が投下された8時15分に犠牲者を悼んで黙とうしました。堺市職労も原水爆禁止2016世界大会に代表派遣を行っています。
平和祈念式典で松井一実市長は「核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを誓う」と「平和宣言をおこない、安倍晋三首相はあいさつで「広島・長崎の悲惨な経験を二度と繰り返させてはならない」などとのべました。原水爆禁止2016年世界大会・広島はヒロシマデー集会(閉会総会)を開催。キム・ウォンス国連軍縮問題担当上級代表やメキシコ政府代表があいさつし、内外の参加者が「生きているうちに何としても核兵器のない世界を」という被爆者の願いにこたえ、「ヒバクシャ国際署名(本紙8月5日付け裏面掲載)」に大きく取り組んでいく決意を固め合いました。
ヒロシマデー集会
県立総合体育館・グリーンアリーナで開かれたヒロシマデー集会では参加した5500人(主催者発表)が満場の拍手で「広島からのよびかけ」(決議)を採択しました。
決議は「国連作業部会が国連総会に対して、核兵器を廃止し、廃絶する条約の交渉を開始をふくむ具体的な勧告を行うようもとめます」「圧倒的な世論と運動の力で『核抑止力』にしがみつく国々を包囲し、孤立させましょう」とよびかけています。日本の草の根の決意 北海道、福島、東京、京都の参加者が横断幕や「ヒバクシャ国際署名 私たちが集めます(左写真)」のカードを掲げて登壇。キム・ウォンスさんが「核兵器が二度と使用されないことの絶対的保障は、核兵器を全面的に廃絶することです。この目標を達成するため、みなさん全員の力に期待しています」と激励しました。
全国地域婦人団体連絡協議会の柿沼トミ子会長と大阪府高石市の阪口伸六市長があいさつしました。
この日までに参加した19カ国54人の海外代表がヒバクシャ国際署名にサインしました。核保有国に迫る
ヒバクシャ国際署名推進連絡会の田中熙已代表(日本原水爆被害者団体協議会事務局長)らは6日、広島市内で記者会見し、「被爆者が訴える核兵器廃絶署名」(ヒバクシャ国際署名)について共同を大きく広げ、核保有国に迫っていきたいと意気込みを語りました。記者会見後、各団体による署名の取り組みを交流しました。田中さんは、21団体が連絡会への参加を表明したと述べました。世界の流れは核兵器廃止だとして、「みなさんの賛同が世界を動かします」と訴えました。
署名は2020年までを期限とし、毎年10月に国連に提出します。署名目標は数億人。紙媒体とウェブ上の用紙を使用します。