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原水爆禁止世界大会始まる 日本政府の条約調印を求める

核兵器のない平和で公正な世界の実現を」(8月8日付)

3日、原水爆禁止2017年世界大会が広島市内で開幕しました。同大会・国際会議は5日、歴史的な核兵器禁止条約を力に核兵器の完全廃絶をめざす国際会議宣言を採択。世界大会は6日も引き続き広島市内で行われた後、場所を長崎市内に移して、9日まで開催されます。

 今年の世界大会のテーマは、「核兵器禁止条約を力に、核兵器のない平和で公正な世界の実現を」です。

 被爆者と市民社会が求め続けてきた核兵器禁止条約が、7月7日に国連会議で採択され、9月20日に署名が開始されるもとで、条約の歴史的意義と内容を深くつかむとともに、核保有国とその同盟国に調印を迫る新たなたたかいに踏み出す歴史的な大会になります。唯一の被爆国でありながら禁止条約に背を向けている安倍政権を追い詰めていくたたかいののろしともなります。

 世界大会には、条約交渉会議をリードしてきた国連の中満泉軍縮担当上級代表やメキシコ、オーストリアキューバベネズエラ等の政府代表、核保有国とその同盟国で取り組まれている反核平和運動の代表が参加しています。

 国際会議宣言

     を採択

 5日に採択された国際会議宣言は、核兵器禁止条約について「被爆者と世界の人々が長年にわたり熱望してきた核兵器完全廃絶につながる画期的なもの」とのべ、「新たな決意で『核兵器のない平和で公正な世界』の実現をめざして前進することを誓う」と表明しました。

 また、すべての国が条約に参加することを訴え。「核抑止力」論を否定した条約に基づき、核保有国には「核抑止」政策の見直し、同盟国には「核の傘」からの離脱を求めました。

 北朝鮮に対しても、核兵器開発の中止を求めるとともに、すべての当事国に外交的・平和的解決に踏み出すよう求めています。

 唯一の被爆国でありながら参加を拒む日本政府に対しては、「すみやかに条約に調印すること」を求めました。

 「今後の帰趨(きすう)を決めるのもまた、世界諸国民の世論と運動である」として、条約調印開始の9月20日から核廃絶国際デーの同26日まで、世界同時行動「平和の波」に取り組むことを提起。世界数億をめざしている「ヒバクシャ国際署名」運動の発展を訴えました。