核兵器のない世界へ 新たな国際署名がスタート(8月5日付)
原水爆禁止2016世界大会は、新しい国際署名がスタートし、世界でも日本でも、核兵器などの軍事力でなく人々の連帯と国際的対話で平和をつくるべきという世論と共同行動の広がりのなかで開催されており、堺市職労も代表派遣を行っています。
1945年8月6日午前8時15分、アメリカのB29爆撃機エノラ・ゲイは、広島市上空600メートル付近で1発のウラン原爆を爆発させ、一瞬にして広島市を破壊しました。人類史上初めて戦争で使われた原爆は、40万人が働き、暮らす広島を壊滅させたのです。
日本がアジア諸国を侵略したことで始まった戦争の最大の犠牲者は、市民と子どもたちでした。広島の死者はその年の末までに約14万人にのぼります。辛うじて生き延びた人々も体と心の傷を負い、苦しめられてきました。
また8月9日午前11時2分、アメリカが投下したプルトニウム原爆が、長崎市上空で爆発しました。歴史の町・長崎は、一瞬のうちに焦土と化したのです。その年の末までに約7万人が命を落としました。多くの被爆者が傷と後遺症でなくなり、あるいは今も苦しめられています。
すでに抗戦能力をなくしていた日本に2発目の原爆が投下された理由について、アメリカの歴史研究家たちは、次に来る新たな対立「冷戦」に備え、力を示すためだったと述べています。
まだ1万5千発以上も
2009年4月、オバマ大統領はチェコの首都プラハで「核兵器のない世界の平和と安全を追求する」と約束し、今年5月27日には広島を現職米大統領として初めて訪問しました。確かに現在、核兵器の数はピーク時の1980年代と比べれば4分の1程度まで減りましたが、それでもまだ1万5千発以上が存在し、その93%は米ロの2カ国が保有しています。
核兵器廃絶へ新たなステップ
世界大会は、核兵器のない平和で公正な世界をめざす国際機関、政府、自治体、NGOなどあらゆる団体・個人がつどう共同の場です。
私たちも新しい国際署名を職場ぐるみですすめ、唯一の被爆国日本から核兵器禁止・廃絶のメッセージを世界に発信しましょう。
このニュース裏面の署名にぜひご協力ください。