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庁内LANへの情報セキュリティ対策強化の本番運用開始通知

実稼働後の運用状況をみながら

引き続き必要な対応を(3月27日付)

庁内LANへの情報セキュリティ対策強化の本番運用開始について準備作業がすすめられています。執行部は、見直しの趣旨は理解しつつ、実稼働後の運用状況をみながら、引き続き必要な対応を行うよう求めています。

 庁内LANへの情報セキュリティ対策強化に向けて、庁内LANとインターネット接続環境との分離や、庁外への添付ファイル付き電子メール送信時の所属長承認を行う等の準備作業が進められています。

 現在、インターネット閲覧用仮想パソコンの仮運用や庁内LAN-インターネット間のファイル授受機能の仮運用が行われており、デスクトップに新たに作成されたアイコンから一部機能を体験することとされています。

 今後、3月31日時間外にはインターネット環境を庁内LANから分離したうえで、4月1日から本格運用が開始される予定です。

見直しは丁寧にすすめられてきたが・・・

 今回の見直しについては、情報化推進員に対する説明会や各課への照会を複数回行うなど、丁寧にすすめられてきました。

 しかし、実施日が迫る中、職場からは、「趣旨はわかるんやけど・・・」「添付ファイル付メールを送るにあたり、所属長の了解が必要となると、市民とメールでやりとりしているのに、仕事が回らなくなる」「時間外に必要に迫られて、請負業者やコンサルに対し、図面を朱書き修正したものをメールでやり取りしているのにどうしよう」などの声が上がっています。

所属長の承認ルール

 所属長と代理承認者(課長補佐級)が設定されます。

(1)庁外への添付ファイル付き電子メール送信、(2) インターネットを経由した庁外へのデータ持出し、(3) 外部記録媒体へのデータ持出しを行う際、所属長(承認者)及び代理承認者に承認依頼メールが送信されます。

 例えば電子メール送信が承認されると、(1)自動的に添付ファイルにパスワード設定されたメールが、受信者に送られ、(2)申請した職員に、パスワードが送られます。(3)申請した職員は、受信者に改めてパスワードを通知する必要があります。

 執行部は以下の点を当局とやり取りしています。

組合:時間外や休日の所属長の承認は実際的に困難だが、必要に迫られて、添付ファイル付メールを送信する必要が出てくるがどうすればよいか。

当局:代理承認者として、金曜日までに、補佐級、係長級を追加で登録することが可能。また、登録したスマートフォンタブレットでの承認も可能。いずれにしても、一人の判断で庁外への添付ファイル付きメールの送信はできないこととなっている。

組合:所属長が、決裁書類と同様の観点で添付ファイルをチェックした場合、どういう文書を送るのか、概略を把握するぐらいなら時間がかからないが、例えば業者からの提出物に朱書きを入れて修正した添付ファイルを、決裁のようにじっくり見られると時間がかかり、結果として時間外勤務が増加するのではないか。

当局:個人情報や公になっていない情報が外部の関係のない相手に送られることがないよう、庁外への添付ファイル付きメールを送信するにあたって、送信先や添付ファイルが適切かを所属長として判断するものである。

 執行部は、当局がこの間職場とやり取りを重ねながら見直しを行ってきたことは理解するものの、職場への負担がかかることは確実であり、実稼働後の運用状況をみながら、引き続き必要な対応を行うよう求めています。