投票率50%超 堺のことは堺でキメた
市民の良識・共同による歴史的勝利
引き続き、民主的基盤に立ち、市民要求、労使自治、勤務労働条件の改善へ運動を
(9月30日付)
堺市長選挙は、9月29日投開票で執行され、現職の竹山修身氏が当選しました。今回の選挙は、政令市の権限と財源を活かし、住民に寄り添った自治都市としての発展をめざすのか、破たん済みの大阪湾岸部や大阪市内中心部の大型開発のために、堺市を廃止し1人の指揮官のもとに財源と権限を集める「大阪都構想」を進めるのかが争点となり、投票率は前回市長選を7%近く上回る50.69%となりました。まさに市民は自治都市堺としての発展をみずから選択したといえます。
私たちは、「大阪都構想による堺市廃止・解体を許さない」「労使関係破壊、勤務条件の引下げ、市民生活の切り捨てを堺市に持ちこませず、民主主義を守る」「話し合いを尽くして決めるという労使関係の基本に立った要求の前進・改善を目指した一層の運動の強化」をめざし、住みよい堺市をつくる会の取組みに積極的に参加してきました。
進んだ政策論争
今回の市長選挙では、「大阪都構想で堺はなくならない。市役所と市長をなくすだけ」「大阪都に入らないと堺が孤立する」「最後は住民投票があるから安心」という主張に対して、「都構想は税収の3分の1を吸い上げ」「政令市の権限と財源を活かして身近な市民サービス向上が行われてきた」「堺市は健全な財政を維持」「堺市を分割しないなら、住民投票なしで都構想が進められる」など、大阪都構想が市民生活にとってどのような影響を及ぼすのか、私たちも含めてさまざまな立場の方々が、みずからの言葉で語り、前回選挙をも上回る大きな関心が集まりました。
大きく進んだ市民共同
今回は、思想信条・立場の違いを越えて、広範な市民が「堺はひとつ」「堺を守ろう」と、これまでの枠を超えて連帯・共同したたたかいでした。9月23日に大仙公園で2000人が参加した「堺はひとつ市民のマーチ」はそのことを示す象徴的な取組みとなりました。こうした共同の広がりは、今後につながる大きな財産です。
話しあいの土台に立って今後も運動を進めよう
組合員のみなさん、職員のみなさん。「堺はひとつ」を合言葉に広がった市民的な連帯を基盤に、引き続き、切実な市民要求の前進をめざす運動に取り組みましょう。同時に、話し合いの土台に立って、私たちの働きがいを守る運動にも取り組み、堺の自治をさらに発展させましょう。堺市職労はこの間の到達を確信に、全力で取り組むことを改めて表明するものです。
2013年9月29日 堺市職員労働組合