堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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フォーラム「市民がつくる新しい自治都市・堺」

会場いっぱいの熱気(4月24日付)

15日、産業振興センターで開催されたフォーラム「市民がつくる新しい自治都市・堺~『大阪都』構想いりまへん」に立ち見が出るほどの参加者で熱気のあるつどいとなりました。

「堺はひとつ」

大阪都構想」から堺市を守る自由と自治・堺の会と住みよい堺市つくる会共催で開催したフォーラムには自治会関係や行政関係、各区の住民など多くの市民が参加されました。

 DVDのオープニングと自由と自治・堺の会事務局の小松清生さんの司会で開会、主催者あいさつで同会の八田忠敬さんは「前回からフォーラムを開催、記録集を作成して都構想の問題点を報せ、堺市の廃止・解体に反対し『堺はひとつ』で伝統ある自治都市・堺の発展をめざそうと心をひとつにしてきた」と述べました。

政令市・堺に問われるもの

「堺のことは堺で決める~これからの堺に問われるもの~」と題して講演した中山徹教授(奈良女子大)は、「維新は大阪と堺市をどう変えようとしているのか」とカジノ万博や大型公共事業の財源確保のために大阪市堺市の解体、権限と財源の吸収が必要であること、「前回市長選挙は画期的な成果であり、その後も泉北高速鉄道の売却問題など共同が大きく前進してきた。これからの堺には、政令市の権限を活かし、子育て支援と教育、コミュニティとまちづくり、歴史文化や防災、地域経済と雇用、医療・福祉などをすすめ、84万人市民が主人公のまちをめざす必要がある」と述べました。

市民主体のまちづくり

 パネルディスカッションでは、静又三さん(堺市自治連合協議会顧問)、橋本吉生さん(大阪府中小企業家同友会代表理事)、石橋尋志さん(泉北再生・まちづくり活動家)、横尾祐子さん(おうちcafeモモ)の4名が登場。それぞれのお仕事や活動から見える地域の実態や行政とのかかわり、地域づくり、人づくりに寄せる思いなどを述べられ、その後、会場の意見も交えたディスカッションが行われました。

 最後に丹野事務局長は、「堺市ビジョン2017」など市民の議論を広げ、都構想を許さない運動への参加を呼びかけました。

秋に向けて

 秋には堺市長選挙が行われますが、さまざまな立場でまちづくりに携わる市民のつながりと議論を大事にしながら、「堺のことは堺市民が決める」~権限と財源を吸収される「大阪都」などではなく、堺の自治と独自性を尊重しながら、主体的な市民の活動・連携と共同が重要であることを改めて認識した有意義なフォーラムとなりました。