堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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「首相官邸前抗議」ルポ(後編)

「みんなで決めていく」流れの変化を垣間見た行動

~税務部・H氏

(8月17日付)

 とにかく2時間、同じ場所で、一つのメッセージを野田首相に向けてみんなで直接に届けるという行動です。仕事帰りのサラリーマンと思しき男性や、とにかく休まず一生懸命に声を上げている青年、ベビーカーに2人の幼児を連れたお母さん(お兄ちゃんは「しゃいかどう反対」とつぶやいていました)、カップルなど、参加している層も多彩です。(私もパソコンで打ち出した小さめのプラカードを持参して、途中から声に加わりました。)

 組織された行動とは違って、統制がとれない不安がありますが、多くの人が参加できるように一定のルールが定められ、私のいた場所では整然と2時間立ちっぱなしで訴え続けました。護送車などが取り囲み、ものものしい柵がめぐらされていましたが、かえってそちらの方が浮いていた感じです。

 帰り際に、『みんなで決めよう「原発国民投票★おまかせ民主主義から脱却しよう!』というリーフを手にしました。色々な困難は予想されるものの、一人ひとりが主権者として将来を決めていく方向に向かいつつあることを感じることができた行動でした。

 20時ちょうどに終了した後も、「故郷を返せ」と一人叫んでいる青年の姿が心に残っています。

 その傍らで警備の後片付けをされていた警察官に帰り道を尋ねたところ、大変親切に教えてもらいました。何か割り切れない複雑なものと、首相官邸の見えない遠く離れた場所でも同じ気持ちで行動されている方々への思いを巡らせながら、その場を後にしました。(おわり)