堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

堺市職労(堺市職員労働組合)ブログです。

青年の組織化と次世代育成をどう進めるか

3月1日付け

 2月25日から26日、大阪自治労連主催「12春の組織・共済拡大交流集会」が開催されました。堺市職労から4名が参加しました。

 記念講演として「青年の組織化と次世代育成をどう進めるか」の題目で名古屋大学の石井拓児助教が講演されました。

 石井さんは子ども・先生・父母が共同してつくる学校づくりを研究しておられ、ニュージーランドなどをフィールドに研究をすすめられています。

 講演では世界的な労働組合組織率の状況及び労働組合の法的位置付けの違いを解説。また、06年の教育基本法「改正」に代表される日本で起こった教育環境の変化、アメリカの『No Child Left Bihind(落ちこぼれゼロ)』法を掘り下げて紹介し、学力テストの実施、学校選択制の導入、学校評価・教員評価を通じた教育予算の削減など、若者を育てる教育環境の貧困化を指摘。

 講演の題目に関わって「日本の労働運動は、例えば教職員の労働運動では教育研究活動を中心課題に据えるように、世界に例を見ない運動を引き継いできた。こういう運動を抑圧的な学校システムで育つ若い世代にどう引き継いでいくのか、課題にしてほしい」と述べられました。

 講演の次に、4つの自治体で、労働組合について青年組合員が語るビデオ上映が行われました。その後の4名によるシンポジウムには、堺市職労から副委員長がパネラーとして登場。青年の組織化や新歓の取り組みと、さまざまなアイディアが青年部から寄せられていることを紹介しました。