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休暇制度、災害派遣など課題は山積 職場の奮闘に応える回答を示せ 第1回春闘交渉報告③

3月25日付

体制問題を中心に、第1回春闘交渉で追及や課題の指摘を行いました。これらをふまえて、本日2回目の交渉を行います。

 

【休暇制度等】
組合 新型コロナ感染症にかかる病気休暇について、必ずしも診断書を必要としない運用としているが、インフルエンザも同じ取扱いとすべきでは?
当局 新型コロナ感染症は、療養期間が明記された診断書が発行されないこともあり、柔軟な運用としている。病気休暇は診断書に療養期間等が示されていることを前提としているため、新型コロナ以外の疾病を同様に取り扱うことは難しい。なお新型コロナに係る医療費の公費支援が3月末で終了となり一定の区切りを迎える。次年度からは他の疾病と同様、診断書を提出いただく運用に戻したい。
組合 会計年度任用職員の生理休暇については無給となっているが母性保護の観点からも有給化すべき。
当局 国の非常勤職員の生理休暇は無給。有給化については、政令市20市中14市が無給で対応していることから、引き続き国や他市動向を注視。
組合 有給化している政令市もある。主体性がなさすぎる。
災害派遣
組合 派遣元職場に、正規職員での欠員補充、人的・予算措置等による支援策を求める。
当局 中長期に渡って職員を派遣いただく所属が出てきた場合には、要望や状況等を鑑み、会計年度非常勤職員等による対応を検討。
組合 中長期的な派遣にあたっては本人同意を前提とし、強要することがないよう、十分な配慮を求める。
堺市の避難所開設】
組合 堺市の避難所開設にあたり、自宅から自家用車を利用した場合の車賃について説明を。
当局 現状は、原則自家用車による公務出張を認めておらず、旅費支給規定はない。避難所への出動も、徒歩、自転車、公用車、公共交通機関の利用を基本とし、タクシー利用も可。しかし、開設・運営のため自家用車で出動している職員も少なからずいることを踏まえ、来年度から1㎞あたり37円の旅費を支給する。出動時に交通事故が起きた場合等は原則職員個人が加入する任意保険で対応することとする。
組合 選挙の業務や、台風等で鉄道が運休している際に職場まで自家用車で出勤した場合も同様か?
当局 支給する方向で検討。
組合 避難所開設に伴う公用車での行き帰りの移動時間について、運転手以外の時間外の取扱いは?
当局 移動時間は原則時間外勤務の対象ではないが、例外的に運転手に限り対象としている。
【職場環境の整備】
組合 庁内LANパソコン1人1台配置を求める。
当局 庁内LANパソコン等の環境整備が必要であることは理解しているが、費用対効果等を見極める必要があり、まず所属から要望や予算要求を上げていただきたい。
組合 区役所等の庁内LAN無線化が行われたが、全館対応になっていないのはなぜか。今後、全館対応していくのか。
当局 令和8年度末に迎える本庁の機器更新時期に合わせて行う予定が、前倒し実施となった。効果的・効率的に行う必要があるため、今後の利用状況なども勘案して範囲などの決定が行われるものと考える。
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 組合員のみなさん
 要求実現・前進のカギは、団結と職場世論の高揚です。この間、国民春闘で民間労組が歴史的といえる回答を引き出しています。声を上げることが重要です。
 要求の正当性に確信をもって、夏の人事院勧告、堺市人事委員会勧告につながるたたかいを、仲間を増やしながらすすめていきましょう。