堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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イノベーション中年⑬ 夢みる小学校×中年

1月24日付

「自由にしていいんだよ。責任は大人が取るから」
 12月17日、映画「夢みる小学校」上映会に友人の誘いで関わることにしました。
 上映会なんて一体どうやったらできるのか想像もつきませんでしたが、友人たちは手分けして、会場予約、配給会社への連絡、チラシ作成、チケット配券、参加確認、宣伝など次々と段取りしていき、当日は300人超の方がお越しくださいました。
映画は、きのくに子どもの村学園を中心に、市立伊那小学校、区立桜丘中学校が紹介され、体験学習を通じ子どもが自己決定する学び、通知表がない、定期テストがないなどの教育現場の様子が映し出されました。冒頭は、きのくに学園堀学園長の言葉。子どもの挑戦を応援する言葉だと感じました。
 上映後、きのくに学園の在校生や卒業生、保護者に質問するお話会で「きのくに学園は、こんなに自由に学んでいて、高校や社会でついていけるのか」という質問がありました。
それに対し卒業生の方が「きのくに学園ではあらゆる場面でレポート提出が求められます。私は今大学生ですが、授業でのレポートは苦にならず取り組めています」と答えていました。受験勉強で知識を詰めこみ、何とか大学にすべり込んだものの、自分の意見を言うことが苦手だった自分の大学時代とえらい違うなと思いました。また、「寮生活もあるそうですが、子どもは親から離れて大丈夫ですか」という質問に、保護者の方が「私もかなり悩みましたし、子どもも低学年のうちはホームシックになっていました。でも、子どもを信じてみることが大切だ」と話されました。
 参加者の感想文を読むと「3児の母ですが、子どもと向き合うとき、子どもの力を信じきれていないなあ、考える力をそいでしまっているのかなぁと感じました。信じる。同じ立場で待つ。など、こちらの意識を変えないと!」と綴られている方がいました。学校でも家庭でも、子どもの力を大人が信じ、待てるかが問われているのだとハッとしたのでした。