12月18日付
現在、組合執行部が職場報告を行うなかで、様々な声や反応が寄せられています。定年引上げなど高齢層の働きがいをはじめとした課題の解決、さらなる要求実現に向けて、組合加入と運動の輪を広げましょう。
みんなの声で引き出した一歩前進
11月27日に示された賃金確定交渉の回答内容について、支部役員を先頭に各職場を訪問し、報告しています。
職場では、配付したニュースをしっかり読み込んでくれる人がいたり、若年職員の人から拍手が起こったりしています。
また、会計年度任用職員の人が報告に耳を傾けてうなずいておられたり、「再任用はもう上がらんと思ってた」という喜びの声もあがりました。
今回のたたかいでは、「全ての職員へ物価高騰を上回る賃上げ」を掲げ、初任給引上げをはじめとした若年層の賃金水準の改善、定年引上げ問題など高齢層の働きがい改善、全世代での賃金引上げを求めてきました。
また、会計年度任用職員の一時金改善、報酬改定の4月遡及など、均等待遇の要求を強めてきました。
職場で取り組んだ要求アンケートは1059人から寄せられ、昨年を上回る集約数が交渉への期待の大きさを表しました。
さらに職場からの要請署名は1377人分にのぼり、この「数の力」「団結の力」が団体交渉での大きな力となりました。職場の世論が広がった成果であることが実感されています。
要求実現運動と国民春闘を結ぼう
定年引上げに伴うモチベーション向上策、会計年度任用職員の深刻な欠員問題、職場の体制確保と長時間労働の解決など、24春闘にむけてまだまだ課題は山積です。
また、世界に目を向けて最低賃金を国際水準で見ると、オーストラリアで2161円、米ワシントン洲2084円、ドイツ1732円、フランスでは1608円となっています。
24春闘は、ひきつづく物価高騰による生活悪化と、年金をはじめとする社会保障の切り捨てによるくらしの負担増に対して、すべての労働者の生活改善につながる大幅賃上げと格差是正を実現するため、労働者・国民に広く呼びかけるたたかいが求められています。
私たち労働者はバラバラにされたら弱い存在であり、みんなで声をあげなければどんどんモノが言いにくい職場になっていきます。
いま、職場に労働組合があることに大きな意義があります。そして労働組合は「数が力」です。職場での組合加入を広げ、「交渉力」をさらに強化し、要求前進と、働く環境の改善をめざしましょう。