堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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職場労働安全衛生活動を 今こそ活性化しよう

4月10日付

新年度を迎え、職場では様々な業務分担・役割分担が決まっていることと思います。「安全衛生委員会活動」の意義について考えます。

 

職場の困りごとが相談できない
 ある程度のベテラン職員なら記憶があると思いますが 昔は課に庶務係があって、「年末調整に必要な書類教えて」など職員個人の申請関係や「蛍光灯換えて」など庁舎管理の身近な窓口になっていました。
 今は、何でもパソコンで申請できて便利なのですが、個人責任で相談しづらい・誰に言っていいのかわからない状況になっています。
 主に事務職を組織する職員組合が昨年行った「職場環境改善アンケート」では、「ボロボロの机・椅子かえて」「換気が悪い」「(女子職員が増えているから)女子トイレ増設して欲しい」など、職場環境に関する切実な声が寄せられました。


女子トイレがずーっと故障中で困っている
 アンケート実施後、職員組合は出された声を要求書にまとめて、総務部に提出、さらに協議を行い、「必要とする公用車へのカーナビの設置」「サーキュレーターの増設」「メールサーバの増強」など前向きな回答を引き出してきました。
 協議の後も、「高層館のトイレが故障中で困っている」という声が寄せられ、当局に申し入れ・改善が図られました。労働組合が職場の声を代弁するのは大切な活動ですが、職場安全衛生活動が切実に必要になっているともいえます。 


安全衛生活動の大切さ
 市役所には、本庁・区役所・出先職場合わせて、約7800人の職員が働いています。私たち労働者は、多少の差はあるものの一日7時間45分、一週間5日職場で過ごし、一年の大半を仕事に拘束されます。お茶を飲み、休憩をし、トイレに行き、適切な環境でないと仕事は続きません。
 市民との応対や業者と契約をしたりするのは一人ひとりの職員であり、労働者抜きに市役所の仕事は成り立ちません。
 だから当局は労働者の心身の健康を守り職場環境を維持・改善する義務を負っています。
 「職場が寒い。防寒着を着て仕事をしている」などあってはならない話です。「増員はありがたいが、職場の狭隘を何とかしてほしい」は正当な声です。
 安全衛生委員会は、職場の声が、「ひとりのつぶやき」なのか、「みんなが願っていること」なのかを労働者と使用者が対等な立場で検証できる公的な会議です。また、公務災害の教訓を共有して、次の事故を未然に防ぐ手だてを考える場です。


みんなで話し合って、みんなで改善しよう
 先月に行われた中央安全衛生委員会の労働者代表選出の信任投票に基づき選出された労働者代表により、中央安全衛生委員は選出されました。
 これから、法定・任意の職場安全衛生委員が推薦・選出されていきます。身近な職場環境改善を話し合う場として、安全衛生活動を活性化していくことを呼びかけます。