堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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中央安全衛生委員会委員推薦の 労働者代表を決める信任投票実施

林田委員長が過半数の信任で選出

3月17日付

3月15日まで行われていた、堺市職員中央安全衛生委員会の労働者側委員推薦のための労働者代表を選出する信任投票に、堺市職労の林田委員長が立候補していましたが、過半数の信任を得て労働者代表に選出されました。

 

安全衛生委員会とは
 「労働基準法と相まって、労働災害の防止のための危害防止基準の確立、責任体制の明確化及び自主的活動の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を推進することにより職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進する」ことを目的とする労働安全衛生法(以下、労安法)では、一定の規模等の事業場に対し、安全委員会、衛生委員会(又は両委員会を統合した安全衛生委員会)の設置を義務付けており(労安法第19条第1項)、堺市もこの規定に基づき「堺市職員中央安全衛生委員会」(以下、中央安全衛生委員会)及び「堺市職場安全衛生委員会」(以下、職場安全衛生委員会)を設置しています。


委員の構成と選出方法
 委員は、事業者が指名することとなっていますが、委員の半数については、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合はその労働組合過半数で組織する労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければなりません。(労安法第17条第4項)


加入率低下の弊害
 これまで、中央安全衛生委員会の労働者側委員については、堺市職員労働組合自治労堺市職員労働組合の両組合間で調整し、堺市職員労働組合が両組合の組合役員・組合員を推薦してきました。
 「労働者」数には管理職や派遣労働者も含まれ、元々、分母が大きく設定されていますが、この数年、新規採用者の組合加入率が低下していることや、非正規職員の増加と組織化の遅れから、全労働者の過半数労働組合に組織されない状況となっています。
 今回、堺市職労の林田委員長が労働者代表に立候補し信任投票が行われましたが、投票数が伸びず担当課が連日投票を呼びかけ、何とか投票数(信任数)が過半数を超えたという状況です。
労働者数:6932
信任者数:3803
不信任数:63


職場安全衛生委員会
 職場安全衛生委員会は、中央安全衛生委員会の下部組織に位置付けられており、委員の選出方法等については、「堺市職員安全衛生委員会規程」により、基本的に中央安全衛生委員会に準じています。したがって今後、各職場安全衛生委員会に対応する職場で、労働者の過半数が組合に組織されていない場合、労働者代表の選出とその労働者代表による労働者側委員の推薦が必要となります。


安全衛生委員会の役割
 厚生労働省のHPでは、委員会設置の目的について「労働災害防止の取り組みは労使が一体となって行う必要があります。そのためには、安全委員会や衛生委員会において、労働者の危険又は健康障害を防止するための基本となるべき対策(労働災害の原因及び再発防止対策等)などの重要事項について、労働者の意見を反映させるよう十分な調査審議を行う必要があります」と書かれています。そのため、安全衛生委員会は「月1回以上」の開催が義務付けられています。(労働安全衛生規則第23条)


安全衛生活動の強化
 労働者のいのちと健康を守る活動は労働組合の大事な活動のひとつです。この立場から執行部は、安全衛生委員会が本来の機能と役割を発揮するよう、運営方法の改善等を当局に求めるとともに、春闘交渉等を通じて、長時間労働の解消や各種検診の充実、メンタルヘルスやハラスメント対策の強化等を求めていきます。また、円滑に安全衛生委員会が運営できるよう、労働者の過半数の組織化にむけても取り組みを強めていきます。