泉北ニュータウン再生への取り組み すまいるセンター・西上孔雄さん(3月1日付)
15回目を迎えた「さかい未来づくりサロン」が2月22日(金)に行われ、NPO法人すまいるセンター代表理事の西上孔雄さんをゲストスピーカーにお迎えし、「多世代交流型地域包括ケアシステムの確立をめざして~泉北ニュータウン再生への取り組み~」と題してお話をいただきました。
当日は庁内外から45名が参加し、交流しました。
すまいるセンターを設立
泉北ニュータウンは少子高齢化、街の老朽化、近隣センター衰退、コミュニティの希薄化、高齢者の介護や住宅不足などの地域課題を抱えていますが、西上さんが16年前に年齢や職業に関係なく、泉北に関わりを持つ多くの人たちの参加でニュータウンを住みよいまちにしていくために、NPO法人「すまいるセンター」を設立した経緯をお話いただきました。
ご自身は建設会社の代表取締役を務めつつ、福祉分野や様々なコミュニティをつなぐ活動、多世代交流による街美化プログラムなど活発に展開されています。
また、近隣センター内のスーパー撤退から「みんなのマーケットプロジェクト」によるスーパーの復活、コミュニティの拠点づくり、多世代交流による「みんなの食堂」などを紹介、「社会的弱者が地域課題の担い手になるなど、様々な可能性を秘めている」と述べられました。
ほっとけないネットワーク
空き住戸のストック活用をすすめる「泉北ほっとけないネットワーク」では、民学産官の連携により、府営住宅や空き店舗の改修事業、戸建て空き家住宅の障がい者グループホームへの転用などをすすめています。このような中、住民の主体的な取り組みも発生、「ほっとけない」人たちをつなぐ役割を果たしています。
また、泉北ニュータウンにおける地域包括システムの課題にふれ、多世代交流型地域包括ケアシステムをめざして、住民が自由に使える場所づくり、プラットフォームの構築、多世代交流型の拠点の必要性などをお話しいただきました。
楽しまなければ続かない
後半のディスカッション、会場を替えての交流会でもさらに盛り上がり、参加者からは「子どもを中心に活動すること、なるほどです」「楽しまなければ続かない。自治会等ボランティアと有償活動のことなど興味深かった」などの感想が多数寄せられました。
堺市職労が主催するさかい未来づくりサロンは、「堺の未来をともにつくっていく」ことを目的に「地域づくり」「仕事」「生き方」をテーマに、様々な方をゲストに迎えて語り合い交流するプラットフォームとして、6年目の活動に入りました。
次回は5月に、まちづくり先進事例の現地視察を行う予定ですので是非ご参加ください。