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さかい未来づくりサロンvol.16 誰ひとり孤立しない地域を創るために

SEIN代表理事 湯川まゆみさん(10月21日付)

16回目の「さかい未来づくりサロン」が10月3日に行われ、NPO法人SEIN代表理事の湯川まゆみさんをゲストスピーカーにお迎えし、「誰ひとり孤立しない地域を創るために~私がめざす『言いわけがつなぐ』まちづくり」と題してお話をいただきました。当日は50名が参加し、学びと交流を深めました。

学生時代の経験が基礎に

 湯川さんは、04年に中間支援組織であるNPO法人SEINを設立、さらに07年にはコミュニティカフェパンゲアの運営をスタート。そして2017年、「泉北ニュータウンまちびらき50周年事業」にかかわったことがきっかけとなり、「茶山台団地再生」に参画し、10年、20年後を見越した地域づくりに取り組んでおられます。

 しかし、高校時代は部活動で「しんどさ」を共感してもらえずに、初めて「孤立」を経験しました。以降、大学時代に心理学を学び、スリランカなど海外のボランティア活動に参加。現地の人々の豊かな心にふれ、「人は協力してくれる、ということがわかった」と振り返りました。

「カオスなコミュニティ」

 また湯川さんは、茶山台団地で行っている地域の「居場所づくり事業」を紹介されました。集会所を活用したコミュニティスペース、空室を活用した「やまわけキッチン」では住人の交流がすすみ、いろいろな事情のある人が同じ空間にあつまる「カオスなコミュニティ」になっている、といいます。「誰ひとり孤立しない地域」をテーマに活動する中で、「言いわけ」が許される寛容なまちづくりの必要性を感じている、と述べられました。

 今後、まちの課題を魅力にかえるために、「ニュータウン財団」を設立し、地域という土台を再構築するために地域を軸に取り組みを進めたいとの考えを述べられました。

「SEINの存在意義」

 11月にパンゲアを閉められるというお話には少しショックを受けましたが、「次のステージ」に向かう湯川さんの力強さと、最後に紹介された「最後まであきらめない」「仕組みや取り組みを提案する」「組織や人をつなぐ」という「SEINの存在意義」におおいに共感しました。

 後半のグループディスカッションも盛り上がり、あきらめず、進化する行動力や仕組みづくりの提案などに称賛の声がたくさんあがっていました。

 堺市職労が主催するさかい未来づくりサロンは、「堺の未来をともにつくっていく」ことを目的に「地域づくり」「仕事」「生き方」をテーマに様々な方をゲストに迎えて語り合い交流するプラットフォームとして取り組んでいます。お気軽にご参加ください。