堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

堺市職労(堺市職員労働組合)ブログです。

災害地区班員制度の再構築(案)で説明

経済的・精神的負担の軽減を 特定の職員に負担が偏らないように(2月13日付)

 1月30日に、人事及び危機管理当局が出席のもと、二度目の説明を受け、疑問点などについて、やりとりしました。

 まず、再構築の趣旨や、この間の経過(11月に防災対策推進会議で素案を提示。12月に各局区へヒアリング)と今後の予定(庁内の合意形成や地域・各局区担当者への説明を経て、4月に直近参集者のリスト作成、6月から新制度への移行)が示されました。

 主な質疑応答について、報告します。

交代時間設定

当)現行どおり、9時~21時、21時~9時の時間設定が基本だが、例えば、8時間・8時間・8時間といった柔軟な対応も考えられる。ただし、台風接近等による交代の危険な時間帯は示したい。

組)一定のルールを労働組合にも提示してもらいたい。

当)目安となるパターン例は示したい。

代表者の選定

当)地震における代表者については、代表者リストを課長級以下の職員で作成する予定。代表者リストの作成にあたっては、これまでどおり、病気休暇、勤務制限、育児休業者などはリストから除外し、当てないこととしたい。

避難者対応職員の選定

当)風水害の避難所対応職員は、各局各区で選出するので、課長級であるから除外されるということではない。

タクシー利用

当)一般の業務と同様に考えてもらいたい。夜中や交通手段の無いなかでの出退勤が想定される。どのような場合に使用できるか、丁寧に説明したい。

公用車での交通手段

組)風水害時には、基本、職場からの公用車での交通手段を想定しているとのことだが、物理的に車両が確保できるのか?

当)風水害は数日前から準備ができるので、関係部局と協力することで、車両を一定数確保することが可能と考えている。

考慮職場

当)今回、考慮職場という考え方を無くした。

風水害の避難所対応職員

当)局区総務担当者にヒアリングし、どういう方々が災害対応業務に従事するのか、各局区の意見を尊重し、人数を精査して、各局区の避難所割当数を算出した(以下に算出事例を掲載)。

(算出事例)

全職員数3百人

災害対応職員数2百人避難所対応可能職員数百人(300 200)

根拠数 百人×30%

(割当率)=30

調整値(4の倍数)     30→28

担当避難所数 28÷4(一避難所当たり4人)=7避難所

地震の避難所対応職員

当)当初は、代表者を1人と考えていたが、各局とのヒアリングを通じ1人以上と考えている。

 当初は、任期なしと考えていたが、本人への確認は必要だろうと考えている。

組)人事異動もあり、負担が偏らないように、毎年、本人への意向確認をしてもらいたい。

配慮を要する

職員への対応

当)避難所対応等については、病気休職、勤務制限、育児休業のほか、母性保護の観点を踏まえたうえで、男女の差なく進めていきたい。性差に配慮した対応は必要と考えている。

運用面の協議

組)運用面で調整がつかないまま見切り発車しないようにしてもらいたい。

交通機関停止時の旅費

当)マイカーで出勤されているのが大半。基本的には、職場に来て公用車で行ってもらうものと考えている。マイカーで出勤されることを止める訳ではない。

 マイカーで出勤されたときの費用負担について課題があることは認識している。どういう動きになるのか検証が必要だと考えている。

組)マイカーや電話料金など費用負担が生じる。待機したり、飲酒を控えたり、一定の拘束も受ける。病院では、オンコール手当が支給されている。経済的・精神的負担の軽減策を考えてもらいたい。

当)現行制度上、支給できる仕組みがない。負担をかけているのは事実だが、どういうかたちで整理できるのか、今後の課題と認識している。

組)費用負担の課題は従前からあった。災害対応は行政の仕事だが、何もないことへの不満がたまってくる。負担感から5年間という任期も設けた。今、制度の見直しをしていくタイミングであり、一緒に整理する必要がある。他市の状況は?

当)過去の調査結果では、支給しているところはない。職免制度についても、調査したことはないが、無いと思う。

再任用(再雇用)職員

当)風水害での避難所対応職員としては考えていない。ただし、地震時の直近参集は別だと考えている。

直近参集職員

組)現実的な数字を把握する必要があるのではないか。徒歩で出勤できるところが現実的なのではないか。

当)具体的な数字を出しながら検証したい。

負担の偏り

組)風水害ではローテーションがあったとしても、選出される職員が限定されるのではないか。任期を設けないことに不安を持っている。本当は、変えてほしいのに、言い出せない場合もある。

当)災害地区班員制度を再構築しようとしている理由の一つが、特定の職員への負担が重くなっているから。大規模災害に備え、災害時の市民対応を全職員で行い、一人一人のスキルの向上を図る。職員への研修・啓発にも努めたい。

組)管理職には、言いやすい人に頼むということを無くしてほしい。

当)偏りをなくしたい。

副主査のポイント

組)今回の再構築で、副主査のポイントをどのように扱うのかも示してもらいたい。