5月24日付
現在子どもは、トランプゲームのレパートリーを増やし中です。七並べや神経衰弱、ババ抜きのほかに、スピードや「いっきゅうさん」も覚えました。でも、負けそうになると泣くので、加減に気を遣う日々です。
さて、今日は子どもの６歳の誕生日。
誕生日は、子どもにとってお祝いの日であるとともに、お母さんが頑張った記念日でもあるんやなと、ふと過去に思いをはせるのでした。
６年前、東日本大震災が発災し、福島第一原発事故が起こりました。レベル７の大惨事に、日本の原発は世界一安全ではなかったことが白日のもとにさらされていました。
その頃僕は、病院でいよいよ出産を迎える妻のそばにいました。
何か助けになることをしようとしましたが、痛む腰をさすってほしい妻をうちわであおいだり、ちょっと仮眠したらその間に陣痛が始まったりと、ほとんど役に立たないのでした。
出産準備のため、いったん僕だけ廊下で待機しているとき、分娩室に導く助産師さんの声で、同じく待機中の男性が入室。そうか、あの人が呼ばれたかと思っていると、実は僕が呼ばれており、分娩室では陣痛に耐えながら妻が「いやこの人は夫ではありません」と言う一幕もありました。
出産時も、病院スタッフに気おされていつの間にか部屋の隅におろおろと立っており、挙句の果てに写真を撮り忘れたのでした。
そうして生まれた子がもう保育園を卒業する年になっているのは、感慨深いものがあります。「いつか子どもにも、出生をめぐるドラマを語る日が来るかもしれない。たぶん、自分の誕生日にもさまざまなドラマがきっとあったのだろう」と、カレンダーに目をやりました。すると、今年の自分の誕生日は、堺市長選挙の投票日。どんな日になるか分からんけど、堺市政についてよう考えなあかんなと思ったのでした。
