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馬鹿親日記29

(2月27日付け)

過去記事はこちら→http://unionsakai.seesaa.net/article/263187873.html

 現在子どもは3歳9か月。以前の出来事も良く覚えるようになっており、「クラスの名前が果物から動物に変わるねん。先生が言ってた」「まえ行ったお風呂屋ちゃんに行きたい」「この前かるたしたな。『年寄の冷や水』」などと教えてくれます。

 さて、ある日新聞を読んでいると、「住吉市民病院跡地誘致公募失敗」との記事が目に飛び込んできました。

 大阪市の橋下市長が「二重行政の無駄をなくす」として、住之江区にある大阪市立住吉市民病院と、住吉区にある府立急性期・総合医療センターを統廃合し、跡地に民間法人を誘致すべく公募していましたが2回とも失敗したとのことでした。

 住吉市民病院ってどんな病院やろうと調べてみると、「産婦人科」「小児科」「小児神経内科」「小児外科」など、出産育児に関わる診療科が充実した病院なのでした。

 来年3月末に住吉市民病院閉院という状況に対して、大阪市南部地域では、小児・周産期医療が不足しているため、現地存続を求める署名が7万筆を超えて集められているそうです。「二重行政の無駄解消」「大阪都構想の実現」という理由で、出産育児に実績のある公立病院廃止に固執するとは、橋下市長は地域の実情をどう考えているんやろかと心配になりました。

 そういえば2011年に、堺市内で分娩を扱う病院を調べたな・・・と再度調べてみると、以前よりも堺区、北区、南区で各1院が減り、全体で13医療機関、西区と美原区はゼロのままでした。

 僕が子どもと過ごす日々にぼうぜんとしている間に、分娩を扱う施設は24時間体制での対応が求められるという激務などから、それを支える医療機関は減り続けているのだなあとびっくり。子どもの誕生や成長を支える医療機関を充実するためには、こうした分野を充実させようという世論の広がりが大切なんやなと思ったのでした。