12月21日付
現在、子どもは5歳6か月。笑点の録画を繰り返し見ては「木久扇さん『ばかとはなんだ』って怒ってたで」「たい平さんふなっしーのまねしとった」と教えてくれます。
さてある日、福島県の子どもの甲状腺がんの記事を目にしました。
福島県では、福島第1原発事故による健康への影響を調べるため、
事故当時18歳以下(胎児を含む)だった約38万人に対して、甲状腺がん検査が行われた結果、135人ががんと確定したそうです。
子どもの甲状腺がんは、通常100万人に2〜3人の割合で発生する病気ですが、単純計算でその118倍。
この検査結果に、「子供たち全員を対象に検査したから、潜在的な甲状腺がん患者がたくさん見つかった」=スクリーニング効果と説明がされたり、「検査で多くの甲状腺がんが見つかり不安を与えるから検査そのものを縮小しよう」との意見もあるようです。
しかし、がんが多いのは事実やのにそれでええのんかな?と腑に落ちませんでした。
そう思っていたので、堺市のある小学校で行われた、放射線についての非科学的な出前授業問題をきっかけに企画された「今さら聞けない 放射線ってなあに?」学習会(11月27日)に参加しました。
講師の先生が、原発に対する賛否を別にして、福島第一原発事故の事実と放射線の危険性について学ぶことが大切だと強調されていたことが印象的でした。
出前授業問題は、授業を見た保護者の方があきらめずに「おかしい」と声をあげ、文科省も動かす事態につながったそうです。
ぼうっとしていては原発事故がなかったことにされてしまうかもしれない、大喜利のようにどんどん声をあげていかないとあかんなと、学習会の帰り道、「早く帰らな笑点が始まる」と子どもに急かされながら思ったのでした。