堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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原発問題を学び考える

時を超えた民主主義の実践者に

なることが求められている(2月14日付)

2月8日(土)、フェニーチェ堺で、堺社会保障運動推進協議会の新春学習会が開催され、安斎科学平和事務所長の安斎育郎先生による記念講演「原発、その危険性や汚染水の行方」がありました。(以下、講演要旨・文責佐野)

安斎氏と原発の関わり

 「東京大学工学部原子力学科の第1期生として、動物実験を繰り返すうちに、『放射能が現代の人間の技術で制御できないもの』だと認識し、原発に批判的な立場に立つようになった。1972年の科学者会議で、『原子力開発の自主性、経済開発優先か安全性優先か、軍事利用への歯止めは』など、6つの点検項目で、いずれも日本の原子力行政は不適切だと指摘した」。

 「2011年3月11日の福島第1原発の事故は、自分が直接責任を負うものではないが、事故の危険性を分かっていながら、止められなかったことへの忸怩(じくじ)たる思いがある。以降、月1回くらいの頻度で、福島を訪問し、保育所や学校、公共施設をはじめ、要望があれば個人の家1軒ずつ放射線量を測っている」。

汚染水の処理方法

 「汚染水の最終処理について。タンクで保存するのは、長期的にみると必ず大地震が起こり倒壊する危険が高い。汚染水に残るトリチウムから出るベータ線は1㎜程度しか飛ばない。安斎案は『トリチウムをコンクリートブロックの原材料として中に閉じ込め、それで除染土の中間貯蔵地を囲う。十分な資料提供を行って、当事者と話し合い、合意を大前提として、海に捨てるのは、選択肢の一つ』」。

 「太陽光発電地熱発電を日本のエネルギー政策の基本とするべき。今棄てた放射性廃棄物が安定するのは10万年後であり、負の遺産を未来に残すことになる。『時を超えた民主主義の実践者になること』が私たちに求められている」。