堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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ヘレンカルディコット財団講演会

チェルノブイリの教訓では、

東京を含め東日本の一部は全員避難するべき状況」

(3月12日付)

 3月6日、堺市民会館にてヘレン・カルディコット財団主催講演会「未来を担う子供たちの為に、今、私たちにできること~フクシマ惨事から3年、現状と課題~」が開催され、会場いっぱいの200名が参加しました。

 ヘレン・カルディコット医師は、ノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議」の傘下でも活動され、医学的見地から、原子力発電と核戦争がもたらす人体への影響についての研究結果を世界にアピールしてきました。東京電力福島第1原子力発電所の惨事以降は「フクシマ」の女性や子どもたちを「放射能被曝」から救うため世界各国の専門家を集結させ奔走されています。

 講演の中でヘレン・カルディコット医師は、先ずチェルノブイリ原発事故の教訓として、ヨーロッパでは28年後の今でも影響が残り、ベラルーシでは、健康な子どもの割合が2割となっており、心臓病、だるさ、めまい、吐き気、知力低下などが起こっている。ロシアだけでなく、イギリスやイタリアでも甲状腺がんが増加しているというデータがあり、チェルノブイリ事故により98万人が死亡したという推計を紹介しました。

一方フクシマでは、情報が隠ぺいされていることが問題と指摘し、すでに東京を含む東日本の広い地域では放射線管理区域の基準である4万ベクレルを超えているとのデータが紹介されると、会場は静まり返りました。

 ヘレン・カルディコット医師は、今後の放射能被曝によるがんや白血病が長期間にわたり増加すると警告し、子どもや女性に対する対策を直ちに講じるよう日本政府に求めるとし、このことを日本の皆さんに直接訴えるため来日したと決意を語られると会場は共感の拍手に包まれました。