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係長級昇任試験・2次試験結果通知

モチベーション低下招く

不合格者過多の検証を(12月14日付)

係長級昇任試験の2次試験結果について、今月2日、本人に通知されました。

合格率は3割台後半

 今回の2次試験は、168名(昨年度比2増)が受験し、内訳は分類別で1類(年度末年齢30~33歳)が2増の50名、2類(同34~44歳等)が増減なしの118名と顕著な変化はありません。性別では男性が6減の113名、女性が8増の55名と女性の割合が増加しました。最終合格者数は63名(昨年度と同数)、合格率は37・5%(同38・0%)となりました。ここ数年の合格率はH22年度と24年度の2度、30%を割る等非常に狭き門でしたが、ここ3年は30%台後半で推移しています。

 最終合格者数の内訳は、分類別で1類が1増の14名、合格率28・0%(昨年度27・1%)、2類が1減の49名、同41・5%(同42・4%)と1類に比べて2類の合格率が高い傾向に変化はありません。性別では男性が2減の41名、同36・3%(同36・1%)、女性が2増の22名、同40・0%(42・6%)と差が縮まったものの、女性の合格率がわずかに男性を上回っています。

3回ルール大きな負担

 1次試験合格後2次試験を3回以内に合格しないと、1次試験から再受験という「3回ルール」は本試験での大きな課題となっており、今回も3回目受験となる32名中16名が不合格となりました。昨年度も34名中20名が不合格と、少なくない方が再度1次試験からのやり直しとなっています。

 一昨年度から交渉で「なぜ係長試験受験者だけ再度の能力実証を求めるのか」と3回ルール撤廃を要求。撤廃には至りませんでしたが、1次試験再受験者は、①第2類での受験者を対象に、②1次試験の得点に5点を加算することとなりました。しかし、2次受験者にとって大きな負担であることは変わりません。 

高止まりする不合格者

 特に、①受験年齢の44歳への引上げ、②3回ルールの導入を柱とする現行制度となった平成23年度以降は、不合格者が毎年度550人を超える状態が続いており、特に今年度の1次試験は不合格者数が1類の228名、2類の265名とも過去最多。2次試験を合わせて600名近い方に「不合格通知」が行われたことになります。

制度の検証・改善を

 当局は、意欲と能力があることを前提に、ポスト数に応じて合格者を決定していることを認めています。しかし職場からは「不合格者が多過ぎる」「3回ルール再受験で1次合格。しかし2次試験が今回2度目の不合格。もうあとがない」「せっかく苦労して1次を通ったのに、3度も面接に落ちてもう一度1次からは酷過ぎ。モチベーションが下がる一方だ」「係長級職員が少なく業務の継承ができない」など、年々切実な声が高まっています。

 背景には、平成31年度までに要員数を4800人に削減し、係長級ポストを3割削減する要員管理方針があることは明らかです。

 これまで執行部は、「通常の努力で合格できる制度」を基本要求に、3回ルールの検証・撤廃を求めてやり取りを重ねてきました。

 あきらめや、モチベーションを低下させる制度になっていないか、引き続き、検証・改善を求めます。