やりがい確保に向け、
粘り強く改善求めよう(12月25日付)
係長級昇任試験の2次試験結果について、19日、本人に通知されました。
今回の2次試験は、178名が受験し、合格者数は64名、合格率は36%となりました。
最終合格者数(昨年度比)は、1類は増減なしの14名、2類は3名増の50名でした。合格率の増加は、この合格者数の増と、2次試験受験者数の減(▲24名)によるものです。
3回ルール実態開示を
今年度は、1次試験合格後2次試験を3回以内に合格しないと、1次試験から再受験という「3回ルール」対象者が38名(1類受験対象者者3名、2類35名)生じました。
執行部は、夏季交渉などで「一度能力実証された方に対し、なぜ係長試験受験者だけ再度の実証を求めるのか」と3回ルール撤廃を要求。撤廃には至りませんでしたが、1次試験再受験者は①第2類での受験者を対象に、②1次試験の得点に5点を加算することとなりました。
対象者の受験・合格状況を明らかにするよう当局に申し入れていますが、本日時点では、資料提示がありません。
また今年度も新たに3回ルール適用者が発生します。直近3回の合格率から機械的に計算すると、1次合格者のうち31%が1次試験再受験となる可能性があります。
激増する不合格者
最終合格者を受験者と既一次合格者の合計で割った率(上表)の推移をみると、10%を下回る状況が続いており、1次及び2次試験受験者のうち10人に1人しか係長級に昇任できない状態が続いています。
特に、現行制度となった平成23年度以降は、不合格者が毎年度600人近くとなる状態が続いています。
粘り強く改善求めよう
当局は、意欲と能力があることを前提に、ポスト数により合格者を決定していることを認めています。背景には、平成31年度までに要員数4800人とし、係長級ポストを3割削減する要員管理方針があることは明らかです。
これまで執行部は、昇任についての明確な基準や通常の努力で合格できる制度を求めてやり取りを重ねてきました。今後も粘り強く改善を求めます。