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係長級昇任試験・2次結果通知

あきらめや やる気を低下させる制度になっていないか検証を(12月4日付)

係長級昇任試験の2次試験結果について、11月27日、本人に通知されました。

受験者数減により合格率が増加

 今回の2次試験は、166名が受験し、合格者数は63名、合格率は38・0%となりました。ここ数年の合格率はH22年度と24年度の2度、30%を割る等非常に狭き門でしたが、今回は2年連続の合格率上昇となりました。

 最終合格者数(昨年度比)は、1類は1名減の13名・合格率27・1%(昨年度28・6%)、2類は増減なしの50名・42・4%(同38・8%)でした。しかし合格率の増加の原因は、合格者数(1名減)ではなく、2次試験受験者数12名減によるものです。

 合格率では、昨年度でも2類が約10%、1類を上回っていましたが更に拡大しました。性別では男性36・1%(同33・3%)、女性42・6%(同42・3%)となり、引き続いて女性が男性を上回っています。

3回ルール大きな負担

 1次試験合格後2次試験を3回以内に合格しないと、1次試験から再受験という「3回ルール」は本試験での大きな課題となっています。

 また今年度も新たに3回ルール適用者が発生します。直近3回の不合格率を機械的にかけて計算すると、1次合格者のうち約3割弱が1次試験再受験となる可能性があります。 昨年度の交渉で「なぜ係長試験受験者だけ再度の能力実証を求めるのか」と3回ルール撤廃を要求。撤廃には至りませんでしたが、1次試験再受験者は、①第2類での受験者を対象に、②1次試験の得点に5点を加算することとなりました。しかし、2次受験者にとって大きな負担であることは変わりません。 

高止まりする不合格者

 最終合格者を受験者と既1次合格者の合計で割った率(上表)の推移をみると、10%を下回る状況が続き、今回もわずかに上回った程度。1次及び2次試験受験者のうち10人に1人しか係長級に昇任できない状態が続いています。

 特に、①受験年齢の44歳への引上げ、②3回ルールの導入を柱とする現行制度となった平成23年度以降は、不合格者が毎年度550人を超える状態が続いています。

制度の検証・改善を

 当局は、意欲と能力があることを前提に、ポスト数に応じて合格者を決定していることを認めています。

 職場からは「3回ルール再受験で1次合格。しかし2次試験が今回2度目の不合格。もうあとがない」「職場で信頼ある先輩でも受からない」「係長級職員が少なく業務の継承ができない」など、年々切実な声が高まっています。

 背景には、平成31年度までに要員数を4800人に削減し、係長級ポストを3割削減する要員管理方針があることは明らかです。

 これまで執行部は、「通常の努力で合格できる制度」を基本要求に、3回ルールの検証・撤廃を求めてやり取りを重ねてきました。

 あきらめや、やる気を低下させる制度になっていないか検証・改善を求めます。