働くものの団結で生活と権利 平和と民主主義を守ろう(5月6日付)
青空と初夏を感じさせる陽気に恵まれた、1日、大仙公園で第87回堺メーデーが開催され、官公労、民間労組、市民団体から約600人(市職労から130名超)が参加。メーデー大会では、「熊本・大分での地震災害に、心一つにできることを支援しよう」との呼びかけや「戦争させない、民主主義・個人の尊厳を守るために取り組もう」と、メーデーの歴史にふさわしい、労働者の団結と連帯を確認する場となりました。
3点の訴え
主催者を代表して実行委員長の山道堺労連議長(堺市職労委員長)は、熊本での地震災害の犠牲者への追悼と被災者へのお見舞いを述べたうえで、一日も早く安心と安全な生活を取り戻せるように、募金など、支援を集中し、できることを心一つに取組みましょうと呼びかけました。
労働者の雇用と生活を守るという点に関して、堺労連に寄せられた派遣社員の労働相談事例として、7年間従事し、判断と指示も任せられるようになっていた労働者が、派遣会社の変更にともなって、複数いた従事者の中から一人だけが新しい派遣会社に採用されなかった。派遣先からは引き続いての従事を求められていたにも関わらず、採用されない理由すら明らかにされることもなく職場から離れさせられてしまったことを紹介。派遣労働者が保護される法律への転換、公契約条例の制定、最低賃金の飛躍的引き上げを、労働運動の課題として力を集中し前進させようと訴えました。
3点目として、参院選にかかわって、被災地での災害復旧支援に奔走している自衛隊員が、『安保法制』(戦争法)の施行により、南スーダンでの任務で、殺し殺される可能性が生じていることを取り上げると同時に、このことに対して、戦争法廃止と立憲主義・民主主義の回復、個人の尊厳を求める市民運動のなかから、野党5党合意と野党共闘に至っている状況を報告。18歳選挙権のもとで初めて行われる参院選で、戦争法の廃止に向け、市民勢力の勝利をめざしてがんばりましょうと呼びかけました。
きずなづくり
ご来賓として、狭間副市長は、災害復旧支援から帰任した職員が、一番大切なこととして、地域のきずなを挙げていることに触れ、働く場のきずな、様々なことを通してきずなを培っていることへの敬意を表され、竹山市長のメッセージを代読。メッセージは、雇用拡大や地域活性化のための堺市の労働政策を紹介し、住んでよかった、住み続けられる堺市に向けたまちづくりに引き続き取り組むとともに、今年こそ、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向け、市民的な盛り上がりへの協力などを呼びかけました。
多彩な訴え
たたかう仲間の代表として、ANTS(やりたいことができる多様な社会を子どもに引き継ぎたい。そのために仕事や遊びの合間を使って活動中。選挙に勝とう!)、堺労連パート非常勤部会(働く貧困層をつくっている最低賃金を、速やかに千円に引き上げ、全国一律最賃制に)、中小企業家同友会=中小企業経営者個人による自主的活動団体(労働組合の雇用を守る運動が、中小企業経営者の意識改革と健全な企業経営、地域の反映につながる)
の3名から訴えを受け、決議・宣言案の採択で大会を終了しました。
その後、堺市役所までの約3㌔を「子どもに平和な未来を」「早急に時給1000円を」と、労働者・国民に共通のメッセージを掲げてデモ行進しました。