堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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立命館大学生と堺旧市内をフィールドワーク

 堺市職労の政策研究の助言者で「反大阪都構想」で論陣を張る、気鋭の地方財政学者、立命館大学政策科学部の森裕之教授とゼミ生が、1月8日、堺をフィールドワークし、若手職員との交流をしました。

(1月23・24日付)

 フィールドワークには12名の学生が参加。スタート地点の南海本線七道駅では、堺の旧市内は「大坂夏の陣」での兵火の後、江戸幕府によって計画された約400年前の町割りがほぼそのまま残っていること、現在の阪神高速堺線の場所は、元々環濠だったことなど、基本知識をレクチャー。

 続いて、日本人初のヒマラヤ越えでのチベット入りをした堺出身の偉人、河口慧海が学んだ寺子屋でもある「町家歴史館清学院」へ。清学院では、観光ボランティアガイドの熱心な説明に耳を傾けました。「商人や職人が多い堺の実情に合わせた堺オリジナルの教科書で教育がおこなわれていた」「女子の比率も高かった」等意外な事実にびっくり。

 歴史的まちなみが残る紀州街道を散策し、綾之町東商店街のクリエーターズスペース「あをい屋」へ。呉服屋を改装し、ちょっと不思議な町家空間工房の20代半ばの店主の職業は指物大工。「ものづくり拠点をつくるため、わずか8万の予算で改装」「若い人が自由に集まれる場所づくりをしたい」などユニークな活動の一端にふれ、街歩きを楽しみました。

 「町家歴史館山口家住宅」では、ちょうどこの日にオープンした「新春まちなか福助人形展」を見学。江戸初期の重厚な町家空間のあちこちで、「しあわせ」オーラを発散している福助人形に大学生も大喜び。奥座敷の床の間では特別出品の「ビリケン」さんにも福をもらいました。

福助展は2月3日まで好評開催中!)

 最後は、昨年11月にオープンしたばかりの「茶寮つぼ市製茶本舗」でひとやすみ。大道筋の町家をリノベーションした、落ち着いたカフェで、千利休を生んだ堺の茶の湯文化を味わいました。

 帰庁して、堺市の歴史的まちづくりのレクチャー受講後、若手職員との交流会。まちづくりに関心の高い学生も多く、堺市の取り組みにも興味を持っていただいた様子。公務員志望の学生も多い森ゼミ。若手職員の自主的な活動の紹介からはじまった交流会では「自治体の仕事内容ややりがい」「職場の雰囲気」などさまざまな話題に花が咲きました。学んでもらうと同時に、自分たちも堺の良さを再発見することのできたフィールドワーク&交流会でした。