堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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核兵器のない世界の扉を開こう

原水爆禁止2011世界大会・長崎

世界の核実験被害者、原発事故の被災者への連帯を

 原水爆禁止2011世界大会・長崎(日本原水協など主催)が8月7日から9日まで開催され、堺市職労からも1名が代表参加しました。

 原水禁2011年世界大会は8月9日に長崎決議を採択し、全日程を終えました。同大会には国連の潘基文事務総長をはじめ、7か国の元首・外相などからメッセージが寄せられました。

 最終日の長崎閉会総会では国内外から7800人が参加。東日本大震災福島原発事故の被災地代表が「原発核兵器もいりません!」と壇上でアピール。

 前日には18の分科会と国際交流フォーラムが開催されました。「放射能の汚染 被害地住民はどうたたかったか」分科会には約200人が参加。福島第一原発事故被害者、ロシアのプルトニウム製造工場事故被害者、アメリカによる核実験被害者らがそれぞれ被害の実情、運動の現状等を報告しました。福島第一原発から20km圏内で農業を営んでいた南相馬市の方は、「農作物に放射性物質が検出されるなど事態は深刻になっており、長いたたかいになる。安心できる土地に戻すため、福島に残りがんばりたい。」と発言されました。

 原爆投下の午前11時2分に黙とうを捧げた後、歌手クミコさんが「折り鶴の少女」佐々木禎子さんの思いをつづった曲「INORI」を熱唱。参加者は決議を満場一致で採択すると、全員で「We shall overcome」を歌い、フィナーレを迎えました。

 決議の要旨は次の通り。

・今こそ広島・長崎の被爆の実相と核兵器の非人道性、放射線被害の実態を広範な人々に語りひろげ、核兵器廃絶の世論と運動を大きく発展させるときだ。

・国連総会で核兵器禁止条約の交渉開始を提案するなど、日本政府が被爆国にふさわしい役割を果たすよう強く迫ろう。

・世界の核実験被害者、チェルノブイリ福島原発事故の被災者への支援と連帯を強めよう。核兵器原発との関係を学び、放射線によって苦しむ人々をこれ以上生み出さない願いをひとつにしよう。

・私たちは、被爆者の体験とたたかいの継承を「人類的な事業」として取り組むことを呼びかける。「核兵器のない世界」の扉を開くため、行動に立ち上がろう。