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平和な社会を次の世代に手渡したい 日本高齢者大会に参加して

12月19日付

壮年部Yさん

 

第35回日本高齢者大会(京都)が、11月23、24日、3年ぶりのリアル参加で開催されました。
 1日目は分科会と分野別の学習会が開催され、私は「ヨーロッパの年金者組合に学ぶ」という講座に参加。イタリアの年金者組合・国際部長のレオポルド・タルタニア氏の講演でした。
 イタリアの年金受給者の組織化は1948年、年金受給者連盟の第1回会議が開催され「年金の再評価」と「年金と労働者の賃金の連動」という2つの要求が提示され発足しました。
 1977年の会議で名称を「イタリア年金者組合」に変更。これは、全ての高齢者の利益を代表する一般的な労働組合にし、その代表性と交渉能力を強化することが目的でした。
 イタリア年金者組合の組合員は約250万人おりこれはヨーロッパ最大の社会組織です。
 イタリアの人口は約5900万人で、65歳以上の高齢者は約1446万人、高齢者の17%、6人に1人が年金者組合に組織化されています。
 日本は高齢者の人口が約3640万人で年金者組合の加入者は約11万人で364人に1人ということです。
 イタリアでは中央の年金者組合の組織は政府と交渉し、地方の組織は各地方自治体と交渉し、1993年には賃金とインフレ率に年金を連動させることを勝ち取りました。
 私は、自分自身の勤務労働条件を良くすると共に、子どもや孫達により良い勤務労働条件や平和な社会を引き継ぎたいと思い、組合の役員や活動をしてきました。
 イタリアの年金者組合の話を聞き、やはり生活改善のためには、たたかう組織の組織率を上げる必要があることを痛感しました。
 2日間で全国から延べ2100人が参加、
オンラインでの参加者が800名超有り成功裡に終わりました。