堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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岩手・大槌の風 第3風

ひょっこりひょうたん島(6月2日付)

 岩手県上閉伊郡大槌町。大阪では存在自体を知らない方も多いではないでしょうか。既に2ヶ月余り住んでいる私も紹介する場所を思いつきにくい町です。

 その中で唯一と言っても過言ではない程の観光地が蓬莱島(ほうらいじま)です。形はひょうたんに近く、小さな島にはアンバランスな赤い展望台もあり、灯台もあります。どこか前方後円墳にも似たシルエットで堺市職員の私としては親近感を覚えます。

 もともと大槌町漁業協同組合が所有する島でしたが、2012年夏に同漁協が破産。第三者の手にわたる可能性があった中、町が取得したという経緯があった島です。

 町内の土砂採掘場には業者がお手製で盛った「ひょうたん島」があり、夜間はライトアップもされています。

 この蓬莱島、井上ひさし山元護久原作「ひょっこりひょうたん島」のモデル(瀬戸内海の瓢箪島など、諸説ありますが)と言われています。ちなみに、ひょっこりひょうたん島は、前回の東京オリンピックが開催された1964年から5年間、NHKで放映された人形劇です。

 最近では朝の連続テレビ小説ひよっこ」で主役・有村架純さんらが主題歌を口ずさんでいるシーンも見られます。主題歌のメロディーは昼12時の時報にも使用される程、町内ではお馴染み。

 その歌詞の一部にはこうあります。「丸い地球の水平線に 何かがきっと待っている 苦しいこともあるだろさ 悲しいこともあるだろさ だけど僕らは挫けない 泣くのは嫌だ 笑っちゃおう 進め」。この詩を読むと、私には東日本大震災の大津波が思い出されるのでした。(続く)