堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

堺市職労(堺市職員労働組合)ブログです。

賃金制度等説明会開催

「給料表の見方がわかりました」新規採用者など20名参加(6月28日付)

6月23日、休憩時間を利用して、賃金制度の概要や休暇、労働時間などについて、今年度採用され、本庁・堺区役所に配属された職員を対象に説明会を開催しました。先輩職員も含めて20名が参加しました。

労働組合無ければ話し合い抜きに決定

 まず、賃金の種類にかかわって、「給与」と「給料」の違いや、性格的な分類による「諸手当」の種類について、林田書記次長が説明。

 給料表の種類に関しては、国と異なり簡素化されているものの、平成18年の政令市移行後、行政職給料表、現業職給料表、医療職給料表(医師・歯科医師)、福祉職給料表(保育士)、再任用職員給料表に分離されている現状を報告しました。

 また、給料表の構造として、「職務の級」と(職務の習熟を給与に反映させるための)各級の「号給」に基づき、給料月額が決定していることを説明。職務の級に関しては、「級別標準職務表」で、その職務の複雑、困難、責任の度合に基づき、標準的な職務が分類されていることについても補足しました。

 さらに、「昇任」「昇格」「昇給」の違いや昇格基準にも触れたうえで、憲法で保障されている労働基本権(団結権、団体交渉権、争議権)が一部制約されているもとでの人事委員会勧告制度の仕組みや、労使交渉による賃金決定過程について話をすすめました。

 最後に、年次有給休暇の取得実績の日本とドイツの比較や、働き過ぎを是正すると称して国会提出されたホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ法)の偽りの例を挙げ、「働きがいのある人間らしい仕事」(ディーセント・ワーク)を、「願望」ではなく、「権利」として位置づける必要性を強調。

 そのためにも、生活のあり方を左右する労働条件決定過程において、当事者としての発言権・決定参加権を確保できるように、「一人ひとりの労働組合への加入が必要です」と、労働組合への加入を訴え、話を結びました。

スケールメリットと助け合いの福利厚生

 次に増田書記から、スケールメリットを活かした「映画チケット」や「祥福の湯」、「ゴールドカード」、貯蓄のための「ろうきん」、「年金共済」の活用、もしものときに、掛け金が安く、給付が手厚い「セット共済」「火災共済」「個人賠償責任共済」等について、資料をもとに説明。

 参加者からは、「給料の内容等、改めて考える機会になりました」「福利厚生事業を沢山されているため、資料だけだとわかりにくかったですが、ご説明を聞いて、相談場所が分かったり、主な事業を知ることができてよかったです」といった感想が寄せられました。

 執行部では、今回の取組みを振り返り、「労働法について知っておきたいQ&A」など、身近な権利を切り口にした学べる場の提供を検討していきます。