堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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当局は、この間の経過を踏まえて具体的な回答を

「賃金カットやめよ」「非常勤職員の母性保護休暇の改善を」

(5月26日付)

 夏季闘争は、5月9日に要求書を提出し、この間3回の交渉を積み重ねてきました。

 明日(5月27日)、第4回最終交渉で具体的な回答を引き出すことを目指して、最後の最後まで職場での運動をすすめましょう。

前回交渉までの経過

 今回の夏季闘争では、「賃金カットは終了すべき」「人事評価は人材育成につながるとは到底思えない」「非常勤職員の待遇改善を」「再任用職員の賃金引上げを」「リフレッシュのため夏季休暇の充実を」「厳しい人員体制を何とかして欲しい」「係長級昇任試験の3回ルール撤廃を」など、この間積み上がった課題について、具体的な前進をめざして交渉を重ねてきました。

 そうしたなか、第3回交渉では、特に「係長級昇任試験の3回ルール」について、また「非常勤職員の妊娠中の通勤緩和」について、切実な声が寄せられていることを踏まえて早急に具体策を示すことを求めて追及しました。

 当局も、係長級昇任試験については、「3回ルールについて受験意欲をなくされる方もおられるだろう。それもふまえて方策を考えたい。(例年6月中に通知が行われるという)試験通知時期もふまえたい」と言及。また、非常勤職員の妊娠中の通勤緩和については、「何らかの改善を講じなければならない。種々検討し、ご指摘を受け止めた中で案を示すよう努力していきたい」と述べています。

 賃金カットについては、職員の生活がより厳しい実態にあることは認めつつも、市長が特別職の報酬カットの延長を発表するもと、当局は来年3月末までの実施について頑なな姿勢にとどまっています。

 同時に、8年間にわたる課題である給与構造改革に伴う諸課題について、「諸課題解決についてご迷惑をおかけしている。現在、3局で見直しの給料表の検討をしている。早急にお示しして解決に向けて協議をお願いしたい」と述べており、夏季交渉後、改めて諸課題解決について、交渉を重ねていくことを確認しています。

 また、人事評価について当局は、「全体として、平成25年度の人事評価は概ね適正に実施された。全体として制度の趣旨・目的が浸透しているところ」としつつ、比較的「人材育成・能力開発につながる」という意見が少ないこと、目標設定が難しいこと、評価基準・観点に関する疑問も寄せられているとしています。私たちが取り組んだアンケートからは、「理解と納得を得られている」とは言い難い状態であることが浮き彫りになっており、今後、これまで交渉でやり取りしてきた「コツコツ頑張る人の評価」「評価のバラツキ」「減額者の指導育成」「評価者の負担」「最終評価者の評価変更」「苦情相談」など改めて協議が必要だと指摘しています。

 夏季休暇については、リフレッシュのために重要な休暇であることを確認した上で、「8日以上」の保障とあわせて短期臨時職員への付与を求めていますが、当局は、「他市状況を踏まえ、昨年度、規則を変更した。今年は規則通り5日を考えている。短期臨時職員については、任用形態や他市においても設けていない市が多い。この制度は研究していきたい」としています。

働きやすい環境づくりに当局は責任を

 こうしたもと、積み上がった課題について、交渉で具体の前進を確認していくことが重要です。私たちは、「厳しい人員体制のなか、職員はできることを充分頑張っている」「当局は使用者として働きがいを持って職務ができるよう、職員の要求に最大限応えるべき」と求めています。明日行われる第4回交渉に向けて、連名要請書にご協力いただき、働きやすい環境づくりに向け、課題の前進をはかっていきましょう。